■ホウレンソウを食べると結石になる⁉
春が少しずつ近づいていますが、まだまだ寒さが続いていますね。今回は、この寒さでおいしさも栄養価も高まるホウレンソウを紹介します。
1年中出荷されているホウレンソウですが、旬は11~3月の冬です。緑黄色野菜の典型としてβ(ベータ)-カロテン、ビタミンB1・B2・C・葉酸といったビタミン類や、カリウム、カルシウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。実は、『葉酸』はホウレンソウの葉から発見されたビタミンです。非栄養成分としては水溶性のシュウ酸を含み、ポリフェノール類の存在と共に『えぐみ』の原因になっています。調理にあたっては、ゆでた後、水にさらすことでシュウ酸(えぐみ)を取り除けます。
『ホウレンソウを食べると、体内にシュウ酸が吸収されて結石の原因になる』と言われることがありますが、連日1キロも食べない限り、その心配はありません。おひたしやあえ物、卵とじ、炒め物の他、裏ごしをしてスープにしてもおいしく食べられます。旬のホウレンソウを日々の食事に取り入れて、健康づくりに役立てましょう。
東都大学 管理栄養学部 管理栄養学科 助手
管理栄養士 阿部咲楽(あべさくら)さん
■キレイ・元気を応援します!No.128
○卵とホウレンソウとオーロラソースで彩り豊かに仕上げました
『ホウレンソウのオムレツ』
[おすすめポイント]
・調理工程が少なく手軽に作れます
・マヨネーズやバターが味の決め手
[栄養価(1人分)]
エネルギー:334kcal
たんぱく質:16.9g
脂質:28.7g
炭水化物:5.0g
塩分:1.4g
[材料(2人分)]
・ホウレンソウ100g
・ベーコン30g
・チーズ20g
・卵4個
・サラダ油小さじ1
・バター小さじ1
▽オーロラソース
・ケチャップ大さじ1
・マヨネーズ大さじ1
▽A
・マヨネーズ大さじ1
・塩・こしょう少々
作り方
(1)ホウレンソウの根元を切り落としてよく洗い、3~4cmくらいに切る。ベーコンは食べやすい大きさに切る。
(2)ボウルに卵を割り入れ、Aを加え白身をよくほぐしながら混ぜ合わせる。
(3)フララ油をし、イパンでサダ熱(1)のベーコンを炒め、火が通ったらホウレンソウを加えて炒める。炒めたら、一度取り出す。
(4)(3)のフライパンにバターを加え、3分の2程度溶けたら(2)の卵を入れて焼く。焼けてきたら、(3)を卵の左右どちらかの半円部分に乗せ、その上にチーズをかけたら卵を半月型に折る。
(5)半分に切って皿に移し、オーロラソースをかけて完成。
(レシピ作成:東都大学管理栄養学部、料理:管理栄養学部生坂本心菜(さかもとここな)、望月万愛(もちづきまちか))
『ふかやの野菜をプラス1皿! 野菜で TUNAGU(つなぐ) 明日の健康!』
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