深谷市にゆかりがあり、市内外で活躍する個人や団体を紹介します。
◆最高位の交通栄誉章『緑十字金章』を受章
埼玉県交通安全協会理事 深谷交通安全協会会長 小暮捷一(こぐれかついち)さん
○地域の交通安全を30年守り続ける
埼玉県交通安全協会理事であり、深谷交通安全協会会長の小暮捷一さんは、長年の地域の交通安全活動への尽力と貢献をたたえられ、交通栄誉章『緑十字金章(りょくじゅうじきんしょう)』を受章しました。『緑十字金章』は、交通安全運動に貢献した個人・団体を警察庁などが表彰する最高位の交通栄誉章であり、小暮さんは、1月に東京都内で行われた交通安全国民運動中央大会で、秋篠宮ご夫妻や石破首相らが出席される中、表彰を受けました。
「子どもたちとのあいさつは、健康の秘訣です。」と語る小暮さんは、青色の回転灯を付けたパトロール車で毎日、子どもたちの登校時間に合わせて八基地区の9カ所を回り、安全に登校できるように交通指導を行う『立哨(りっしょう)指導』を実施しています。最初は渋々引き請けたという交通安全活動は、「小暮さんしか居ない。」「困った事があれば俺たちが応援するから。」と、会社員時代の理解ある上司や地元の安全協会の先輩に支えられ、気が付けば30年に。「子どもたちが不審者から被害を受けたときには、学校やPTAの皆さんと連携して通学路を変えたり、駐在所と協力して1週間張り込みをしたりしました。」と、子どもたちの安全を地域一体となって守り続けた逸話は尽きません。取材に訪れた早朝、小暮さんの周りには、先生、保護者、お巡(まわ)りさんが笑顔で自然と集まり、子どもたちの元気なあいさつが響いていました。『あいさつをしていた子が高校生になり、街で声を掛けてくれることもあるんですよ。』と優しく話す小暮さん。活動を通して、小暮さんが地域に注いだ30年の愛は、これからもずっと、地域を温かく包み込みます。
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