■夢に向かって大きくジャンプ!
田口 侑楽(たぐち ゆら)さん
令和5年度インターハイ女子三段跳び優勝
(富士見中学校出身)
◇姉の影響で始めた陸上
陸上競技を始めたのは小学3年生の頃、姉の影響でスポーツ教室に参加したことがきっかけでした。始めた頃は、三段跳びではなく、100メートル走や駅伝などの長距離走などに取り組んでいました。中学に進学するに当たり、自宅の学区の中学校には陸上部がなかったので、学区外の富士見中学校に進学しました。中学では100メートル走に加えて、先生に勧められて走り幅跳びを本格的に始めました。走り幅跳びでは、どんどん記録が伸びていくことがすごく楽しかったです。
◇周りのサポートに感謝
中学ではコロナの影響で大会が中止になったり、思うように練習ができない時期もありました。そんな自粛期間中でも、「できることをやろう!」と、姉と一緒にスポーツ文化公園へ行き、走りこみを行ったりしました。また、応援してくれている知人宅の庭に作ってくれた砂場で練習をするなど、コロナ禍でもできることを続けました。今思い返せば、周りのサポートをより感じることができた期間だったなと感じています。ただ、久しぶりに出場した大会では気合が入りすぎて、ファールで走り幅跳びが記録なしになってしまい、とても悔しかったです。
◇三段跳びとの出会い
高校入学前の練習中に太ももの肉離れのケガをしてしまいました。ケガの影響で走りのフォームが崩れ、今までのように練習ができずに、記録も伸び悩み辛い時期を過ごしました。そんな時、高校の顧問の先生から勧められたのが三段跳びでした。走り幅跳びとの一番の違いは助走の仕方で、筋肉への負荷のかかり方が変わったことで、記録も狙える自分に合った種目と出会えたと思いました。高校の3年間、練習を重ね三段跳びで全国でも戦えるようになり、北海道で行われたインターハイ(全国高等学校陸上競技対校選手権大会)では大会新記録で優勝することができました。優勝の瞬間はあまり実感が湧かなかったのですが、これまで支えてくれた家族や先生がすごく喜んでくれて、みんなに恩返しができたと感じ、うれしさが込み上げてきました。
◇夢は大きく
高校を卒業後も、大学で陸上競技を続けたいと思っています。種目は三段跳びに絞らず、100メートル走や走り幅跳びも継続して、まずは、大学のインカレでどの種目でも良い成績を残すことを目標にしています。そして、ゆくゆくは世界を相手に戦えるような選手になって、世界陸上やオリンピックに出場したいと思っています。壁は高いですが、自分らしく楽しみながら壁を飛び越えられるよう頑張りますので、応援してもらえるとうれしいです。
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