■どんなときも負けない心で
タニエラ ヴェアさん
埼玉パナソニックワイルドナイツ 新加入選手
◆幼い頃から大好きだったラグビー
私が生まれ育ったトンガという国では、ラグビーがテレビでもよく放送されていて、国民に愛されているとても身近なスポーツでした。私自身も幼い頃からラグビーが大好きで、「将来、プロのラグビー選手になりたい!」と思っていました。
◆人生の大きな決断
中学2年生の時、試合終わりに日本から来たスカウトの方に声を掛けてもらいました。当時から日本でプレーしているトンガ出身の選手は多くいたので、日本でのプレーに強い憧れがありました。そのため、オファーをもらったときは、うれしさのあまり泣いてしまいました。
ただ、15歳で単身日本に行くという決断はとても難しく、家族と離ればなれになってしまう寂しい気持ちもありました。それでも強い憧れから、日本に行くという決断をしました。
◆多くの壁を乗り越えた学生時代
2016年2月に来日してからは、中高一貫校での寮生活が始まりました。来日一年目は日本語の習得にとても苦労しましたが、寮の仲間たちのおかげもあり、一年で簡単なコミュニケーションが取れるようになりました。
また、高校生になると、チームのキャプテンを任されました。キャプテンとしてチームをまとめるのは難しいことでしたが、チームメイトと信頼関係を築くことで、大きなトラブルなく過ごすことができました。
大学時代は、2年生の時、関東大学ラグビーの1部昇格を成し遂げたことが記憶に残っていて、当時はただただうれしかったですね。
一方で、4年生のリーグ最終戦、勝てば全国大学ラグビー選手権出場が決定する試合では、惜しくも負けてしまい、キャプテンとしてチームを勝たせることができず、とても悔しい思いをしました。埼玉パナソニックワイルドナイツでは、この時の悔しさを胸に、頑張りたいです。
◆ワイルドナイツでの目標
ワイルドナイツは、設備が充実していて、チームの雰囲気もとても良いので、ラグビーに集中できています。
私はとにかく負けず嫌いで、試合に負けたくないという気持ちはもちろん、同じチームメイトにも負けたくない気持ちがあります。これまでも常に強い気持ちを持ってトレーニングに励み、レギュラーの座を勝ち取ってきました。ワイルドナイツでもいずれはチームの中心選手として活躍できるよう、トレーニングを頑張っています。
今後は、一つでも多くの試合に出場し、強みであるボールキャリーと激しいアタックで試合を、そして熊谷を盛り上げたいです。
精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします!
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