私は以前、子ども向けの講座を企画運営する部署にいました。その時、狭山のことを知り好きになってもらうことを目的として、さやま大茶会へ参加したことがあります。狭山稲荷山公園内の会場で班ごとに分かれた子どもたちが、自ら選んだ茶席に入りお点前(てまえ)を楽しみました。その間、私は場内を回り、各班の様子を見守ります。緑の芝生に映える朱傘や茶席、お茶を点(た)てる方々の着物の鮮やかさ。11月の少し冷え込む中で、温かいお茶をいただき頬を桃色にしながら微笑み合う子どもたち。辺りをじっと見渡しながら、ふと「良い街だな」と思ったことを覚えています。
茶会の後は隣の博物館で、企画展「縄文時代のさやまとつなん展」を見学しました。伝統や文化、歴史まで、身近に学べる場が自分の街にあることを誇らしく思います。
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