令和6年第1回定例市議会(会期2月20日〜3月14日)で小谷野市長が6年度の施政方針として、市政運営の基本的な考えや重点施策などを述べました。
今月はその概要をお知らせします。
■施策方針の要約
今年狭山市は、市制施行70周年を迎えます。私たちは、先人たちが追い求めた理想を胸に、変化の激しい時代を見据えて、持続可能なまちづくりに力を尽くさなくてはなりません。6年度の予算案は、次の世代に豊かさを引き継ぎ、市民の皆さまの期待に応えることを念頭に編成いたしました。
「若い世代を増やす」では、本市の人口は、3年連続して大幅な社会増となっていることから、引き続き「親元同居・近居支援補助制度」や「若い世代の住宅取得支援補助制度」を実施してまいります。
仕事と子育ての両立支援では、児童館との複合施設「いりそ次世代支援センター(愛称I palette(あいぱれっと))」内に、新たに入曽保育所を開所し、4月からは基幹型保育所としての運営を開始します。また、民間保育所における保育士の処遇改善を促し、保育人材の確保に努めてまいります。
また、新狭山地区と入間川地区に、民間事業者による学童保育室の開設を進め、待機児童の解消を図ってまいります。
児童の泳力向上と学校プールの老朽化に伴う課題の解決を目指し、民間のスイミングスクールを活用した水泳指導を委託するモデル事業を小学校3校で実施してまいります。
「まちと産業に活力を」では、入曽駅周辺整備事業において、7年3月のまちびらきに向けて、東西自由通路や橋上駅舎、駅前の新しい商業施設について、工事を推進してまいります。
都市計画道路の整備では、狭山市駅加佐志線の8年度末の供用開始に向けて用地取得を進め、道路工事や雨水管築造工事などを実施するとともに、次期優先整備区間である入間川入曽線の用地測量などを実施してまいります。
空き家対策では、除却費用の一部を補助する制度を創設し、生活環境の保全と、安全で安心なまちづくり、土地活用の促進を図ってまいります。
「楽しめる健康高齢社会を」では、高齢者の見守り支援対策として、ICTを活用した見守り機器購入の補助制度の充実を図り、孤独死などを未然に防ぐ対策を進めてまいります。
予防接種では、重篤化や後遺症により生活の質の低下が懸念される帯状疱疹について、ワクチン接種費用の一部を助成してまいります。
ふれあい健康センターサピオ稲荷山は、市民の健康増進と地域コミュニティーの醸成に向けて、eスポーツなどの導入を検討し、幅広い世代が利用する施設となるよう取り組んでまいります。
「市政運営をみんなの力で」では、効率的で効果的な行政運営として「書かない窓口」を導入するとともに、各種行政手続きにおけるオンライン申請のさらなる拡充により「行かない窓口」を推進し、スマート自治体への転換を目指してまいります。また、地区センターにおいては、住民異動の手続きなどを可能にするなど、機能の拡充を進め、市民の利便性のさらなる向上を図ってまいります。
危機管理防災対策では、激甚化・多様化する自然災害に備え、地域防災計画の総合的な見直しを行うとともに、被災者支援システムを更新してまいります。
環境保全と脱炭素社会の実現に向けた取り組みでは「狭山サステナビリティ・トランスフォーメーション(略称SSX)」の推進やクリーンエネルギー推進補助金のメニューを充実させるほか、公用車に電気自動車を導入してまいります。
女性活躍の推進では、女性が働きやすい職場環境づくりに積極的に取り組む事業者への助成制度を創設し、支援してまいります。
市民の安全と安心に関する施策では、犯罪の発生を抑止し、子どもたちの見守りも兼ねることを目的に防犯カメラを設置し、警察などと連携して防犯対策や交通安全対策に取り組んでまいります。
市制施行70周年の節目を迎えるにあたって、私たちが掲げるメッセージは「ともに未来へ」です。この70周年という節目は、先人たちの思いと将来への希望をつなぐ大事な成長点です。この節目を共に祝い、感謝し、そして多くの市民が力を合わせて、ともに未来へ進むことができるよう、本年も本市の発展のために全力で市政運営に取り組んでまいります。
次のページでは、4つのテーマに沿って、今年度に取り組む重点事業をお知らせします。
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