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(新春特集)2025年狭山で輝くチャレンジャー「挑」(2)

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埼玉県狭山市

■大正時代から続く茶園を受け継ぐ若き茶師
横田貴弘さん
狭山茶製造元 東阜(とうぶ)横田園園主

(Profile)
東阜横田園6代目園主。自園製造のお茶以外にも狭山工業高校生と共同で紅茶作りを行うなど、地域活動にも積極的に取り組む

◇どのようなお茶作りに力を入れていますか
昔から茶摘み歌で「味は狭山でとどめさす」とうたわれているとおり、狭山茶は味の良さで注目されてきましたが、最近は香りの良さに注目してもらえるようなお茶を作ることにも力を入れています。ハーブや桜餅のような香りのするお茶もあり、そうした品種が若い世代にも興味を持ってもらうきっかけになればいいですね。

◇狭山はどのような場所ですか
優しくて温かい人が多い街です。祖父や父の代からお付き合いさせていただいている皆さんが今でも目を掛けてくださっていて、本当にありがたく思っています。家業を継ごうと思ったのも、こういった方々と一緒に頑張っていきたいと思ったからです。

◇今年挑戦したいことは
和紅茶の祭典である「全国地紅茶サミット」を狭山茶の産地に誘致することです。そのためには、地元の生産者がどれだけ真摯においしい和紅茶作りに取り組んでいるかをアピールすることが大事になってきます。土作りから仕上げに至るまでしっかりこだわってやっていきたいです。

■入曽の街を明るくおしゃれにしていく仕掛け人
宇都宮瑞恵(みずえ)さん
nico+オーナー、いりそらマルシェ主催者代表

(Profile)
平成30年、入曽地区のアパートの一室をリノベーションして菓子店「nico+」をオープン。「せれくとichi」や「いりそらマルシェ」などさまざまなマルシェを主催

◇活動を始めたきっかけは
お店を始めたのは「人脈やお金を持っていなくてもゼロからチャレンジできる」ということを自ら実践することで知ってもらいたかったからです。営業を続けるうちに、雑貨を作る作家の人たちと交流する機会が増えたので、その人たちが成長できる場を設けたいと思い、マルシェを企画しました。

◇企画·運営しているマルシェへの思いは
「せれくとichi」はおしゃれで居心地のいい、私の好きな世界観を共有できる出店者と来場者の方々が集まれる場を作りたいと思ってやっています。「いりそらマルシェ」は地元のお店の人たちと協力しながら、入曽駅前の商店街が元気で明るくなるためのきっかけにしていきたいですね。

◇今年挑戦したいことは
入曽の街並みが大きく変わるので、いりそらマルシェもレイアウトなどを見直しながら、より地元のお店が関わりやすいような形にしていきたいです。また、入曽に外国人観光客を呼べるようにしたいという思いもあるので、内容についてもいろいろと仕掛けを考えたいです。

■狭山の特産品サトイモ作りのベテラン農家
山下真司さん
JAいるま野さといも部会長

(Profile)
サラリーマンを経験した後、25年前に家業である露地野菜の農家として就農。現在430人の会員が所属するJAいるま野さといも部会で部会長を務める

◇狭山のサトイモの魅力は
美しい白さとねっとりした粘り気のある食感。それと市場で最も評価される2Lサイズと呼ばれる100~160gのサイズで形が良いものがそろっていることです。煮物や汁物、衣かつぎなどで食べると、とってもおいしいですよ。

◇生産者として工夫していることは
近年、気候変動によって梅雨の降雨量の減少や夏場の大変な暑さ、害虫の増加などに見舞われています。それ以外にも資材や肥料の価格高騰など難しい部分もありますが、少しでも効率を上げるために最近ではドローンを使った農薬散布など新しい手法を取り入れています。

◇今年挑戦したいことは
狭山のサトイモは市町村別農業産出額で全国1位です。これは、優れた栽培方法や種芋を地元の農家同士で共有するなど、地域全体でサトイモを盛り上げていこうという文化が根付いていることが要因だと思っています。今年も生産者同士で力を合わせて全国1位を達成したいですね。

■静寂の世界で戦うデフ卓球*プレーヤー
牧野陽菜(ひなた)さん
デフ卓球プレーヤー
*聴覚に障害があるプレーヤーが補聴器などを付けずに行う卓球競技

(Profile)
國學院大學2年生。中学校から本格的に競技を始め、令和5年に「世界ろう者ユース卓球選手権大会」で銀メダルを獲得

◇デフ卓球ならではの難しさは
音が聞こえないことで、打ち込むためのリズムを掴むのが難しく、慣れるまでは空振りしてしまうこともありました。現在は、聞こえない環境でプレーする精度を上げるため、一般の大会に出場するときも補聴器を外しています。

◇プレーではどんなことを心掛けていますか
少し前までは、自分の得意な形で決めることにこだわっていました。しかし、さらにもう一段階高いレベルへ上がるために、それだけでは駄目だと気付きました。今はどんな形でもポイントが取れるよう、とにかく1本でも多く相手に返すことを心掛けています。

◇今年挑戦したいことは
一番大きな目標はやはりデフリンピックで優勝することです。今年開催される東京デフリンピックの代表に入ることは叶いませんでしたが、4年後の開催に向けて、今の自分に足りないことと向き合いながら少しでも実力を伸ばすためのトレーニングを重ねていきたいと思います。

問合せ:広報課へ
【電話】2935-3965

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