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かみかわの歴史・発見!

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埼玉県神川町

◆第35回 展示資料紹介(4)「奈良時代の瓦」
瓦は、飛鳥時代に仏教とともに百済(くだら)という朝鮮半島南部に存在した国から伝来し、飛鳥寺(奈良県明日香村)で初めて使用されたといわれています。今から1450年ほど前のことです。
町内では、城戸野廃寺(じょうどのはいじ)(伝緑野寺(みどのじ)旧跡・大字新宿)、皂樹原(さいかちはら)遺跡(大字元阿保)、精進場(しょうじんば)遺跡(大字新里)などから、奈良時代の瓦が出土しています。この時代、瓦を葺ふく建物は、寺院や役所などの建物であることから、付近に寺院があったと考えられます。
中央公民館に展示されているのは、皂樹原遺跡から出土した軒丸瓦(のきまるがわら)と軒平瓦(のきひらがわら)です。これらは軒先を飾る丸瓦と平瓦で、瓦当面(がとうめん)に文様が施されています。
軒丸瓦は、ハスの花を表現した蓮華文(れんげもん)で、複弁七葉(ふくべんよう)(写真上)・複弁八葉(写真下左、径約18cm)・単弁(たんべん)十六葉(写真下右)があります。花びらの中の子葉(しよう)の数が一枚のものを単弁、二枚のものを複弁といい、「葉」は花びらの数をあらわしています。軒平瓦には重弧文(じゅうこもん)、花菱(はなびし)文、唐草(からくさ)文があります。
※写真は本紙をご覧ください。

問合せ:生涯学習課 文化財担当
【電話】0274-52-2586【FAX】0274-52-2586

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