◆第37回 石造物紹介(1) 道祖神
広報7月号で紹介した道端の文化財として見かける石造物には、様々な種類があります。はじめに紹介するのは「道祖神(どうそじん)」です。
道祖神は、「道陸神(どうろくじん)」「賽(さい)の神」などとも呼ばれ、悪疫や悪霊が村の中に入ってくるのを防ぐ神様で、村境や道が交差している所など石塔として祀られています。また道祖神は、旅の神・道の神であることから、人の一生にたとえて子供の成長や子孫繁栄、男女和合の神としての性格も持つようになりました。このような信仰は古くからあり全国に広がっていますが、石塔を建てる地域は限られていて、東日本でも長野県や群馬県を中心にみられます。石塔が建てられるようになるのは江戸時代になってからで、それ以前は自然石を神体として祀ったといわれています。石塔には「道祖神」の文字を刻んだ文字塔と像塔があり、多くは文字塔です。像塔の中には、男女が寄り添っている双体(そうたい)道祖神があります。
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