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かみかわの歴史・発見‼

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埼玉県神川町

◆第39回 石造物紹介(3) 庚申塔
石造物紹介の3回目は庚申塔(こうしんとう)です。庚申塔は、石造物の中でもよく見かけるものです。
庚申信仰は中国の道教に由来するもので、干支の庚申(かのえさる)にあたる日に行われる信仰行事です。人間の体の中には三尸(さんし)という虫がいました。その虫は夜、人が眠っている間に天に昇り、天帝にその人の行った悪事を告げ寿命を縮めると考えられていました。人々は寿命が縮むのを恐れて悪い行いをしないように努めましたが、それは難しいことです。人々は、「三尸が天に昇るのは眠っている間なのだから、眠らなければよいのだ」と考えました。しかし、一人で起きているのは大変なことです。そのため仲間同士で集まり、話をしたり飲食をしたりしながら夜通し起きていました。この行事を『庚申待ち』、その仲間を『庚申講』といいました。何年か庚申待ちを続けた人々は、その記念や供養、将来の安楽祈願のために庚申塔を立てたのです。
庚申信仰が日本に伝わったのは奈良時代の終わり頃で、庶民に広まり大流行するのは江戸時代に入ってからのことです。
庚申塔には、本尊とされる青面金剛(しょうめんこんごう)を刻んだ像塔と、『庚申供養』『庚申塔』などの文字を刻んだ文字塔があります。

問合せ:生涯学習課 文化財担当
【電話・FAX】0274-52-2586

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