◆第44回 石造物紹介(8) 道路元標
町内の3か所にひっそりとたたずむ小さな石碑があります。これは道路元標(どうろげんぴょう)と呼ばれるものです。1919年(大正8年)に旧道路法が制定されたことにより各自治体に1つ置くことが定められ、主に役場付近に設置されました。道路元標の材質は石材、形状や寸法は細かく規定され、市町村名が刻まれています。
町内には関口の丹荘駅踏切付近に「丹庄村※」、二ノ宮の青柳駐在所付近に「青柳村」、渡瀬の水辺公園入口付近に「若泉村※」の道路元標があり、当時の村区分を示しています。3基とも移動した痕跡があるため、現在地が当時の役場位置を示すものではありません。
町の教育委員会では、当時の様子を知ることができる貴重な道路元標を皆様に知っていただけるように各元標の横に標柱を設置しています。近くを通りかかった際には見学してみてはいかがでしょうか。
※丹庄村…元標には「丹庄村」と刻まれていますが、正式には「丹荘村」です。
※若泉村…「渡瀬村」と「阿久原村」が合併してできた村です。
問合せ:生涯学習課 文化財担当
【電話】0274-52-2586【FAX】0274-52-2586
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