■公共施設の現状
市では現在1,200棟を超える公共施設を保有していますが、その半数以上が建築後30年以上を経過し老朽化が進んでいます。
公共施設を安心して安全に使用できるための改修や修繕を行っていますが、老朽化の進行に伴い、改修等に要する費用も年々増えていくことになります。また、人口減少に伴う税収の減少や、少子高齢化による社会保障費用等の増加により、市の財政状況も今後さらに厳しくなります。そのため、施設の改修等に充てる費用を抑えなければならない状況が生じます。
■公共施設の更新等費用
では、今後全ての公共施設を改修や更新(建て替え)した場合どれだけの費用が必要なのでしょうか。右の表1では、建築後30年で大規模改修を行い、60年で更新(建て替え)した場合、平成30年からの40年間でどれだけ費用がかかるのかを推計していますが、更新費用もさらに増加し、著しい人口減少から市民の負担も増えてしまいます。
これらのことから、市では表2の考え方により「秩父市公共施設等総合管理計画」および「秩父市個別施設計画」を策定し、公共施設の適正化のため計画的に管理を進めています。各計画はHPで公開しておりますのでご覧ください。(市報ちちぶ10月号に続く)
表1:人口減少を考慮した将来負担の推計
普通会計(一般会計)の公共施設
表2:公共施設ファシリティマネジメントの考え方
◇課題
・1,200棟を超える公共施設を保有
・施設の半数以上が建築後30年以上経過
・老朽化による改修費や修繕費の増加
・生産年齢人口の減少による税収の減少
◇財政規模が縮小
このまま全ての公共施設を起債(借金)により修繕や建て替えを行いながら維持していくと…?
次世代への大きな負担を先送り
そこで…
公共施設等総合管理計画、個別施設計画により公共施設の量と費用を計画的に管理
問合せ:FM推進課
【電話】26-1131
<この記事についてアンケートにご協力ください。>