■秩父太平洋セメント(株)(大野原)
1923年に創立した秩父セメントを母体とする同社は現在、三輪鉱業所、叶山鉱業所で石灰石を生産するほか、秩父工場で超速硬セメント等の特殊セメントや石灰石の加工品であるタンカル等を製造しています。今回は、全国でも珍しい「湿式ロータリーキルン」(全長170m)の焼成炉や最新の粒粉タンカルプラントといった壮大な製造装置を視察できました。また、廃畳等を破砕、混合するリサイクル燃料事業や石灰石資源の高付加価値化に取り組んでいました。渋沢栄一翁との関わりのある同社の今後の新たな事業への挑戦にますます期待が膨らみました。
■フネンアクロス(株)(大野原)
同社は排水複合管メーカーとして平成6年に設立し、平成10年から生産拠点となる秩父工場が稼働しています。同社が製造する「耐火二層管」は、結露しない点や、耐火・防音に優れた機能を有していることから、高層建築物や学校、病院、オフィス、テーマパーク等のさまざまな施設で活用されています。今回、工場内の製造工程や高さ30mで10階建ての排水試験タワーを使用した製品機能の試験を視察しました。同規模の試験タワーは関東には他になく、同社が重視する研究開発に貢献し、今後の新製品の開発の成功につながるものと実感しました。
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