■市立病院建て替えの決断
秩父市長 北堀 篤
老朽化が大きな課題になっている市立病院について、私は、将来にわたって秩父地域の中核病院としての機能を果たし続けられるよう、建て替えを決断しました。
市長就任以降、市立病院の現状を確認したり、市民の皆さんや医療関係者等からさまざまな意見を伺ったりする中で、施設の老朽化が想像以上に進行していたことや、新たな感染症・今後発生し得る災害への対応を強化する必要があることなどを考慮した結果、改修による対応では根本的な課題解決にならないとの認識に至り、総合的な判断として、建て替えの検討を進める決断をしたところです。
早期の建て替えが実現できるよう、保健医療部内に市立病院建設準備室を設置し、具体的な作業を行っています。
市立病院は、秩父地域の中核病院として、二次救急医療や高度医療など地域医療の提供に尽力しています。また、運営に市の公金を投じている、市民の貴重な財産でもあります。
将来にわたって安心・安全・満足を地域住民の皆さんに提供できるよう、着実に準備を進めてまいります。
さて、市の新たな予防接種事業として、帯状疱疹ワクチンの接種費用の助成について9月市議会定例会に提出し、可決されました。
帯状疱疹ワクチンは任意接種ですので、ワクチンの種類にもよりますが、1回おおよそ1万円から2万円の接種費用が発生します。そのため、ワクチン接種に対する助成について、ご質問やご要望をいただいている状況がございました。
これを受け、ワクチン接種により、発症予防や合併症による重症化を予防することは大切であると考え、令和6年4月にさかのぼって助成を開始いたします。現時点において、助成額は実質的に県内で一番高い設定です。ワクチン接種では、一定数の副反応が発生しますので、それも踏まえて接種をご検討いただければと思います。
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