近年の記録的な高温や豪雨など、地球温暖化が私たちの生活に深刻な影響を及ぼしています。地球温暖化の原因でもある温室効果ガスの排出を実質ゼロとするゼロカーボンシティの実現に向けた市の取り組みを紹介します。
■秩父市の事業計画が環境省「重点対策加速化事業」に採択
市が提案する〔地域の未来を創造する「ゼロカーボンシティ秩父」実現計画〕が、環境省の「地域脱炭素移行・再エネ推進交付金(重点対策加速化事業)」に採択されました。(採択日:令和6年5月24日)
重点対策加速化事業とは、2050年カーボンニュートラルの達成に向け、地域のニーズ・創意工夫を踏まえて、地域脱炭素の「重点対策」を複数年にわたって意欲的かつ加速的に実施する自治体に対し、環境省が交付金による支援を5年間行うものです。
市では、この交付金を活用して各事業を実施し、市民の皆さんの暮らしの質の向上を図りながら、「ゼロカーボンシティ秩父」の実現に向けた取り組みを推進します。
◇事業年度
令和6年度~令和10年度(5年間)
◇事業計画の効果・費用
・再エネ導入量…2,760kW
・CO2削減量…24,848t-co2
・事業費…7.8億円
・交付金額…3.8億円
◇事業計画の概要
個人:
・屋根置き太陽光発電設備の導入への補助…180件(900kW)
・蓄電池の導入への補助…180件
事業所:
・屋根置き太陽光発電設備の導入への補助…27件(540kW)
・蓄電池の導入への補助…27件
・LED照明設備の導入への補助…28件
公共:公共施設への太陽光発電設備導入…23件(1,320kW)
その他:EVカーシェア事業
◇〔個人・事業所〕補助金額の概要
※令和7年度も個人・事業所向けの補助事業を実施予定です!
令和7年度事業の補助対象となるのは、令和7年4月1日以降に契約した設備等となりますので、活用をご予定の方はご注意ください。
問合せ:環境課
【電話】22-2378
■地域と共生した太陽光発電設備の推進
脱炭素社会の実現に向け、太陽光発電設備の導入拡大が急務となっていますが、その一方で、山林を切り開いての開発等による二酸化炭素を吸収する森林資源の損失、さらには土砂災害や自然環境・景観への影響などさまざまな課題も生じています。
このような状況を背景に、市では、自然環境、生活環境および景観の保全等を目的とした「秩父市太陽光発電設備の適正な設置等に関する条例」を令和5年6月に制定しました。(令和5年10月1日施行)
市の豊かな自然環境は、市民の皆さんのいのちや暮らしを支える基盤であり、この恵みを将来にわたり引き継いでいくことが重要です。
土地への太陽光発電設備の導入に当たっては、地域の皆さんのご理解のもと、環境に十分配慮し取り組みを推進します。
■地域新電力会社「秩父新電力(株)」との連携
公共施設の屋根置き太陽光発電設備で生産され、自家消費しきれなかった余剰電力を「秩父新電力(株)」が調達し、地域内で消費することで、電力の地産地消を推進します。
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