■無料で点検してもらったら高額な工事契約に!
「屋根工事の点検商法」に関する相談が全国的に増えています。「近所で始まる工事の挨拶に来た」「向こうから見たらお宅の屋根瓦がずれているのが見えた」などと言って突然訪問し、「無料で点検してやる」と屋根に上り、点検後「このままだと雨漏りする」「強風で瓦が飛んで近所に迷惑がかかる」等と不安をあおり、工事を勧めるのが典型的な手口です。
◇事例1
「近くで工事をしている者です。屋根瓦がずれているのが見えました。一緒に屋根に上がって見てください。私だけで見ると私が壊したとか、他の家の屋根だと言われるのが嫌だから」と言われ、はしごで途中まで登って見た。事業者はスマホで動画を撮り、テレビに映して見せてくれた。「今なら資材の持ち合わせもあるので割引しますよ」と言うのでその場で約160万円の工事契約をした。
◇事例2
「近くの現場に瓦を搬入している者です。お宅の屋根瓦が浮いているのが見えました。点検しておきましょうか?屋根裏が心配です」と言われたので応じると「木が腐ってますね。雨漏りしますよ」と言い、200万円の見積書を置いて帰った。心配で懇意にしている工務店に見てもらったところ、「釘を途中まで抜いて瓦を浮かせ、雨漏りするように細工してある。野地板も防水シートも全く問題ない」と言われた。
◇消費者へのアドバイス
・点検後、不安がらせ、契約を急がせるのが特徴です。屋根には上がらせないようにしましょう。
・「無料で点検してやる」と訪問してきた際、話を聞いてしまうと事業者のペースにはまってしまいます。事例のようなセールストークが一つでも出たら、話を聞かないでハッキリと断りましょう。
・勧められてもその場で契約しないで誰かに相談する、心配なら地元の事業者に相談してみるようにしましょう。突然の訪問で契約した場合、クーリング・オフができます。
問合せ:秩父市消費生活センター
毎週月〜金曜日(祝日はお休み)
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【電話】25-5200
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