秩父市長
北堀 篤
明けましておめでとうございます。
市民の皆さまにおかれましては、輝かしい令和7年の新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、和光市にあります理化学研究所(理研)発のNPO法人VCADシステム研究会と市内の企業が連携する全国の自治体初の取り組みとして、「秩父理研発NPO組織との先端技術推進プロジェクト」を発足させた年でした。
このプロジェクトを通じて、理研研究者が持つ研究成果と市内企業の技術力をマッチングさせることで、新製品の開発や事業化、先端技術分野への進出を支援したいと考えております。そして、秩父地域の産業をさらに発展させ、将来的には、理研の一部や研究所、研究機関の誘致に結びつけられればと期待しています。
市立病院については、建て替えを決断した年でもありました。
市長就任以降、市立病院の現状を確認したり、市民の皆さまや医療関係者等からさまざまな意見を伺ったりする中で、施設の老朽化が想像以上に進行していたことや、新たな感染症のほか、今後発生し得る災害への対応を強化する必要があることなどを考慮した結果、改修による対応では根本的な課題解決にならないとの認識に至り、総合的な判断として、建て替えの決断をいたしました。
早期の建て替えが実現できるよう、昨年1月に市立病院建設準備室を設置し、その後、7月に設置した「秩父市立病院建設計画策定委員会」において具体的な協議を開始しております。
将来にわたり秩父地域の中核病院としての機能を果たし続けられるよう、着実に準備を進めてまいります。
いよいよ、本年5月25日に、「第75回全国植樹祭」が秩父ミューズパークを主会場として開催されます。
埼玉県では、昭和34年に寄居町で開催された「第10回大会」以来、実に66年ぶり2回目の開催となります。
秩父市では、開催機運の醸成を図るため、1年前・200日前を記念したイベントを開催しました。全国植樹祭デザインのラッピングバスが市内を走り、各所にリニューアルした横断幕も設置しています。また、商店街の皆さまのご協力により、街路灯フラッグを掲出していただき、さらには、市役所本庁舎に秩父市版カウントダウンボードを設置するなど、まち全体が植樹祭ムードになってきています。
今後も、各種イベントへの出展・広報、関連企画、100日前に合わせた記念事業などを展開していきます。
現在、県内において、全国植樹祭のシンボルであります「木製地球儀」の巡回展示が行なわれており、63の市町村を巡回しています。秩父市では2月14日から19日の6日間、市役所本庁舎で展示する予定ですので、お越しの際には、ぜひ、ご覧いただければ幸いです。
開催まで5か月となりましたが、秩父地域1市4町1村が密に連携し、秩父の魅力を全国に伝えられるよう、当日に向けて万全の体制で進めてまいります。
令和3年5月に秩父市長に就任して以来、全国植樹祭主会場を誘致したほか、市民の皆さまの暮らしを守るため、市政運営に全精力を傾注してまいりました。
本年も市民の皆さまを第一に考え、「子どもから高齢者まで、すべての人が笑顔にあふれ、誰もがチャンスをつかめるまち」を目指して、安心・安全な暮らしができるよう、そして、秩父市が発展し、飛躍するために全力で諸課題に取り組んでまいります。
本年が市民の皆さまにとりまして、明るく希望に満ちた幸多き年になりますことを心からお祈り申し上げ、新年のあいさつといたします。
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