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埼玉県羽生市

■舌下免疫療法の現状
今年は花粉の量が多く、花粉症で悩まされた人が多かったようです。そこで最近注目されている花粉症の治療法である舌下免疫療法について現状を報告します。
舌の下に投与する舌下免疫療法は、投与に際しての痛みはなく重篤な副作用の報告も少ないです。初回投与以外は自宅での投与が可能で、安全性が高く一定の効果が確認されています。また、注射ではないので小学校以上の小児で、錠剤など内服可能な症例もかなり増えています。
私の医院でも現在474例行っており副反応は26例あり口腔内のかゆみ、一時的な腫れなど軽症がほとんどで治療の継続に影響していません。現在、中止した症例が13件で副作用によるものではなく、毎日継続して行うことが途中で嫌になってやめるなどのコンプライアンスのケースが全てでした。
効果についてですが、学会でのアンケート方式の報告で、「とても効いた」、「効いた」、「やや効いた」の3つを合わせると1シーズン目は80%以上、2・3シーズン目は90%以上という高い報告もありました。舌下免疫療法は安全性も高く、簡便で副反応も軽微なものが多いようです。一方、治療期間が3~5年と長期に渡るため、今後治療期間の短縮や効果の増強する方法の模索が必要と思われます。興味がある方はかかりつけの医療機関にご相談ください。
医師 吉田正弘

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