Kumakura Noriko 熊倉紀子さん
(三田ケ谷、53歳)
羽生のここが好き:家の近くで聞こえる虫たちの鳴き声や、朝を告げる鳥の声、水田に映る美しい夕日など、豊かな自然が大好きです。
次の方へ:近所で古民家カフェを営む、穏やかで心優しい方。私もヨガの生徒もよく利用しています。薗田加代子さんを紹介します。
■道を照らしたヨガの教え。奥深い、真の魅力を伝える
「自分と向き合い、内面を整え、心穏やかに生きる。ヨガは生き方や考え方そのものです」。市内でヨガスタジオを営み、自らも指導に当たる熊倉紀子さんは、ヨガの意義をこう唱えます。
東京で生まれ、20歳の会社員時代にヨガを習い始めました。23歳で結婚し羽生へ移住。指導者資格を取得後、ヨガのサークルを立ち上げ、100名ほどの会員を指導。その後にスタジオを開き、今年14年目を迎えます。
これまで指導者の道を歩んできましたが、3年前に難病を患い、人生が大きく変わる経験をしました。「辛い全身症状で、人前に立つ身として大切なものを失いました。しかし、そんな私を導いたのもヨガの教え。悲観せずに自分を受け入れ、自由に生きようと決めると、不思議と体は回復し、次第に調子を取り戻していきました」。今ではこの経験から学んだ、ヨガの奥深い、真の魅力を伝えています。
日頃ヨガの美学を探求する熊倉さんには、意外な一面が。服装をヨガウェアから作業着に変え、夫の工場を手伝う、この道30年の職人の顔です。「週の半分は工場で作業し、受注品を丁寧に仕上げます。今後もスタジオは他の指導者に任せて、徐々に後進へ道を譲っていきたいです」と話します。熊倉さんの道を照らしたヨガの教え。その学びは、日々を明るく生きるための道しるべとなっています。
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