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埼玉県羽生市

■がん治療今昔物語
日本人の死亡原因の第1位を維持し続けるがん。最近の調査では、がんと診断された患者さんの治癒率は、五十数パーセントとの結果でした。皆さんもご存じと思いますが、がん治療の3本柱は、手術、抗がん剤、放射線治療です。25年前くらいまでは、とにかく手術でがんを取り切ることが、唯一の治る道と考えられていました。ここ最近は、新しい抗がん剤の開発と副作用対策の飛躍的な進歩、さらに放射線治療装置の改良などから、手術以外の治療を受けたがん患者さんの生存期間は伸び続けています。
一方、手術においても、小さい傷口でがんを切り取る、体に優しい方法が開発され、ご高齢の患者さんでも、手術が受けられるようになってきています。しかし、ある程度進んでしまったがんを治すのは、いまだに難しいのです。がんの進行度はご存じのように、おおまかに1期から4期に分類されています。治療成績の改善は、1期、2期で見つかる患者さんの数の増加に影響されていると思われます。現状では、4期の患者さんの治療成績は、まだまだ改善が難しいようです。
がんにならない方法がまだ見つかっていない以上、がんで死なないためには、がんの早期発見、早期治療に尽きると考えます。皆さん、がん検診を積極的に受けましょう。
医師 松本裕史

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