女と男(ひととひと)

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■「一生懸命の力」
～羽生南小学校の「地域の人材を活用した伝統文化の良さを学ぶ活動」で、6年生に日本舞踊の指導をされている、泰居さんに寄稿していただきました～
「これからの長い人生の中で、皆さんが日本舞踊を踊るのは、おそらく今日のこの45分間だけだと思います。貴重なひと時を一生懸命に過ごしてみませんか?」
こう呼びかけて私の日本舞踊講座はスタートします。正座でのあいさつは心を込めて。「さくらさくら」の曲は扇を使って美しく。少しの練習でもコツをつかみ始め、だんだんとステキな舞い姿になっていきます。中には恥ずかしくて踊りたくない子もいることでしょう。でも、舞踊は人にのみ許された表現の方法。皆が勇気を出して挑戦する姿は、何よりも立派で尊いものです。
さすが最高学年の6年生!いつの間にかクラスメート同士の気持ちが団結してきて、「皆で上手に踊ろうよ」という声が聞こえそうなほどエネルギッシュな仕上げのステージ発表となります。最後には、私が5分間ほどの曲を踊りますが、促さずとも正座で全員が鑑賞してくれます。痛いのを我慢して私に礼を尽くしてくれているのだなと思うと感謝と感動で胸がジーンとします。これから先、様々な人生のステージに挑戦していく子どもたちに、「姿勢正して格好よく歩んでいってね」と応援するのも私の務め。日本舞踊を通して、挑戦する意気込みの素晴らしさを今後も伝えていきたいと思います。
日本舞踊師範　泰居 真奈美

問合せ：人権推進課　男女共同参画係
【電話】561-1681