■コロナ後遺症
8月10日の毎日新聞によると、新型コロナウイルス感染から1年半を経過しても後遺症に悩む人は、そうでない人に比べて仕事を休みがちになったと回答した割合が多かったと、調査結果を厚生労働省が明らかにした。成人で5%、子どもで1%の人が感染から1年半も後遺症が続いていた。後遺症とは主に睡眠障害、疲れ、だるさ、頭痛、集中力の低下とさまざまであるが、後遺症については、まだ未知の部分が多く、神経組織にウイルスが残存していて、主に自律神経の障がいが強いとの報告もなされている。今後、治療にどう結びつくのか期待されている。
現在、新型コロナウイルスは11波で、日本を含む世界中で流行のただ中にあり、パリ五輪で40名の感染者がでたと報道されている。波がおこるごとに感染者の数が増加し、感染力の強さがうかがえる。
自院でも多数の家庭内感染を経験している。2019年12月の発生から比べれば現在では、ワクチン、抗コロナ薬が使用できる状況にあり、5類移行後は、コロナ薬は高価のあまり使用を控えがちではあるが、後遺症、高齢者の死亡増加を考えると、高齢者、高リスクのある患者さんでは、抗コロナ薬も、ワクチンと含めて、積極的使用を考慮しても良いのではと考えている。
医師 今成晴代
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