Hibino Yoshio 日比野 好夫さん
(東6丁目、71歳)
羽生のここが好き:出かける場所がたくさんあるところです。特にイオンモール羽生には、ウインドウショッピングや映画を見に行きます。
次の方へ:市内の訪問介護事業所の事務長として、福祉にご尽力されています。明るく、好感の持てる方、諸井圭子さんを紹介します。
■憧れたすし職人の姿。来るたびに新しい味を
昭和55年に創業したすし屋を営む、日比野好夫さん。幼少期、父に連れられて行ったすし屋の職人の姿に憧れ、高校卒業後、都内の店へ修業に出ました。
配膳や出前、店番を行いながら、接客や魚の扱いなどを習得。3年後、修業先を千葉県の店へ移し、細かな握りの技術を磨きました。「計10年間、師匠や得意客からすしや仕事のイロハを教わり、職人としての人間形成になりました」と振り返ります。
店の品書きには焼き物や揚げ物、煮物など、すし以外も豊富。これらはかつて、店の最初の常連客たっての希望で生み出された品々です。「個人客や家族連れなどの多様なニーズを教えてくれた、私の恩人」と語ります。
現在、昼の営業は息子に任せ、自身は裏方に回っています。「せがれは盛り付けが巧みで、見た目にもおいしさを感じさせます。今はせがれの客が多く、徐々に店を託していくつもりです」。
この道50年の日比野さんは、今も料理を探究中。野菜や肉の創作料理、和食など、新メニューの開発を続けています。その理由は、「来るたびに新味を感じてほしいから」。客の好みや来店ごとの食事を記録し、趣向を変えた一品を振る舞っています。「料理人にとって、『うまい』が一番の褒め言葉。もっとうまいものを作る原動力です」。日比野さんは飽くなき向上心と努力で、客の心をつかんでいます。
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