健康ナビ

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■正しい血圧の測り方
血圧とは動脈の中を流れる血液の流れの勢いを数値化したものです。単位はmmHg(水銀柱)ですが最近は自動血圧計の普及と水銀の廃棄処理の問題で、水銀の血圧計はあまり見なくなりました。血圧には上と下がありますが、上は心臓が収縮する時の一番高い血圧で、下は心臓が拡張する時の一番低い血圧です。拡張期にゼロにならないのは(いろいろ難しい理屈はありますが)動脈自体が収縮しているからです。
家庭内血圧測定には上腕用腕帯を用い、時間は朝起床時と寝る前(入浴後と飲酒時は除く)の2点法で測ります。2～3回測って一番低い時の収縮時血圧、拡張期血圧、脈拍数の3つを記録します。意外とばらつきがあるのに驚くかもしれません。
職場検診、大病院の待合室、市役所、デイサービスの到着時など、血圧が高いのにびっくりしたことのある方も多いでしょう。決して血圧計のせいではなく、測る環境により血圧の大きく変動する方がおり、家庭内血圧が最も信頼できる指標となるのです。自由行動下24時間自動血圧測定器も健康保険で利用することができ、血圧変動の激しい方にはおすすめです。治療は、血管を拡げる、塩分を排出する、過剰な心臓の働きを抑える、の3種類の薬を患者さんに合わせて処方します。目標値は合併症などで個人により異なりますので主治医と相談しましょう。
医師　神山善隆