文字サイズ
自治体の皆さまへ

健康ナビ

19/51

埼玉県羽生市

■自閉スペクトラム症(ASD)
自閉スペクトラム症(ASD)は、言葉や表情、視線から相手の気持ちを読み取ることや、自分の考えを伝えることが不得手であったり、特定のことに強いこだわりがあるといった特徴があります。およそ20人~50人に1人に認められるともいわれ、男性に多く女性の2~4倍との報告もあります。その原因は不明ですが、生まれつきの脳の働き方の異常によるもので、育て方やしつけ方によるものではありません。
幼少時から、視線が合わない、表情が乏しい、触れられることや大きい音を嫌がる、特定の物事に強い興味や関心を持ち他のことには興味を示さない、集団の中に入って遊べず一人遊びが多いなどにより気づかれることがあります。また知的障害を伴わず言葉の発達が良好な場合には、小学校入学後や成人になってから診断されることもあります。
ASDの症状は、軽症から重症までさまざまで、持って生まれた特有の性質と考え、早期から一人ひとりの特性に合わせた方法で支援し、生活上の支障を少なくすることができます。
ASDの子どもは、得意なことと苦手なことがはっきりしており、できることを少しずつ増やし、できないことは他の人に援助してもらい生活上の困難を減らしながら日常生活が送れるようにすることが大切です。
医師 池澤 繁

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU