■子ども食堂とは
子ども食堂は、地域の方々が運営し、子どもに無料や低額で栄養のある食事を提供する場です。経済的に苦しい家庭の支援はもちろん、孤独感の解消や孤食対策のため、地域での子どもの居場所づくり、多世代交流を目的としています。
■市内の4つの居場所
子ども食堂の数は、全国で9千カ所以上※、県内で4百カ所以上※あるとされます。市内では、4つの団体が子ども食堂を運営し、コロナ禍以降はお弁当を提供しています。各団体が月1回程、毎週末市内のどこかで開催されるよう、4団体で日程を調整しています。学習支援やイベントを企画している団体もあり、それぞれが違う問題意識を持ち運営しています。
※NPO法人全国子ども食堂支援センターむすびえ調べ(令和6年2月発表)
■誰もが心地よい居場所を目指して
平成30年に開設された「みんなの食堂」は、市内で最初の子ども食堂です。運営団体は、NPO法人羽生の杜。理事長の田村さんは、子どもが楽しく過ごせ、親同士で子育ての話が出来る場所を作りたいと思い、子ども食堂を始めました。当初は、平日17時~19時に夕食を提供するという、仕事終わりの家族に向けたものでした。翌年からフード・パントリーの活動も始め、たくさんの人と接する機会が増えたことで、さまざまな人、家族の成り立ちが見えてきたそうです。
現在は月2回、お弁当を提供し、受け取りに来た方々とコミュニケーションを図っています。「必要とする人に安心して来てほしい」と田村さんは話します。
羽生の杜は、食材をご寄付していただく団体・企業や、食事を作ってくれるボランティアの皆さんなど、たくさんの支援で成り立っています。今後もみんなの食堂は、ひとり親家庭はもちろん、孤食の高齢者や外国人家族など、誰もが食を通じてつながれる地域の居場所としてあり続けます。
◇みんなの食堂
日時:毎月第2土曜日、第4日曜日
※8月と12月はお休み。ただし別プログラム有
場所:桑崎1331-2
対象者:誰でも可
費用:
・子ども100円(高校生まで)
・大人300円(世帯上限500円)
利用方法:事前登録制。詳しくは下記問合せへ。
問合せ:NPO法人羽生の杜 田村宛
【電話】090-3348-2149
■どの子も命いっぱい輝かせて
「どの子も命いっぱい輝かせて成長してほしい」そう話すのは、NPO法人羽生子育てサポート「キャロット」の代表理事を務める春山さん。活動を始めたきっかけは、親子のために何かできないかと思ったこと。県の家庭教育アドバイザーの研修を受け、子育てに悩む家庭に寄り添います。「夢や希望をあきらめずに、未来を自分の力で切り開いてほしい」そのために、小・中学生、高校生を対象とした無料学習塾「うぃんぐ」の運営と、そこに通う子どもに、月1回の食事を提供しています。「子どもは未来からの贈り物。みんなの笑顔に出会える事が私たちの喜びです」苦しい生活の中でも、懸命に働いている親を応援し、子どもと親に食事を提供することで、親と子がホッとできる場を作ります。
◇子ども食堂キャロット
日時:毎月第4土曜日13時~16時
場所:中央公民館
対象者:無料学習塾「うぃんぐ」に通う小・中学生、高校生
費用:子ども無料、大人300円
会員募集中:子ども好きな方、子育て経験を活かしたい方。
どなたでも大歓迎。年会費1,000円 賛助会費500円
問合せ:NPO法人羽生子育てサポートキャロット 春山宛
【電話】090-5560-2929
■子どもから大人まで みんなで楽しくわいわいと
令和4年5月に始まった「子ども食堂のびのび」。代表の根岸さんは、子どもや親子、高齢者、全ての世代が和気あいあいと楽しく過ごせる居場所づくりのため、市社会福祉協議会の協力や、羽生の杜の助言のもと、立ち上げを進めました。食材は、企業や野菜を作っているボランティアスタッフ、個人などからご寄付をいただき、20人のスタッフの皆さんの手でおいしい食事に変わります。のびのびは、お弁当の提供だけでなく、竹細工やミニフラワーアレンジ、将棋対戦などのミニイベントやカフェコーナーなど、会場にいて楽しめる催しも企画しています。今後は、更に会場で交流ができるよう、お菓子作りや、登録者以外でも参加できるマジックショーなどの開催を検討しているとのこと。訪れた全ての人がのびのびと過ごせる居場所づくりを目指しています。
◇子ども食堂のびのび
日時:毎月第1土曜日
[イベント]10時~、[お弁当配布]11時30分~13時
場所:須影708(須影集会所)
対象者:誰でも可
費用:子ども100円(高校生まで)、大人300円
利用方法:事前登録制。詳しくは下記問合せへ。
問合せ:根岸宛
【電話】090-3818-3606
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