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輝いてます ひと

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埼玉県蕨市

ガラス作家 林 彩加(はやし あやか)さん

■ガラスのぬくもりを伝えたい
好きって気持ちが作品を生むんです」。そう語るのは「コロロ硝子(がらす)」の名前で活動するガラス作家の林彩加さん(35歳・南町4丁目)。歴史民俗資料館で12月24日まで開催されているオータムギャラリーに出品しています。
小学生の頃、家族旅行で行く先々のガラス美術館に立ち寄り、ガラス細工を集めていた林さん。楽しい思い出が詰まったそれらは、とても輝いて見え、一つ一つが宝物でした。いつか自分もガラス作家になりたい。そう思っていた林さんですが、いざ大学進学を前にすると、就職に有利なデザインの道に進むか、憧れのガラス作家を目指すか悩みます。しかし、「ほんとうにやりたいことをやってみなさい」という母の言葉に勇気をもらい、ガラス作家への道を歩み始めました。大学で一通りの技法を学んだ後も、陶芸や日本画からもヒントを得て、ようやく独自の表現にたどり着いた林さん。どこか懐かしく、あたたかいガラスの魅力を届けたいと、SNSに毎日作品を投稿しました。すると、ガラスの中に物語を閉じ込めたような作風が徐々に話題を呼び、ネット記事で紹介されると、一躍脚光を浴びました。
今回の展覧会では、「お菓子のまち」という新たなシリーズにも挑戦しました。子どもにも、より直感的にかわいい、きれいと感じられるように作り上げられたこの作品たち。そこには「あなたらしさはほんとうに好きなことの中にあるんだよ」という、子どもたちの挑戦を後押しするメッセージが込められています。
「自分にしか生み出せないと思える作品が完成した時に生きている実感が湧きます」と話す林さん。そのきらめく笑顔は、思いが込められた作品たちとともに、輝き続けることでしょう。

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