女子サッカーを応援するまちとして8月にサポータータウン協定を締結するなど、さまざまな取り組みを進めている蕨。本紙2ページから5ページまでは、これまでの市の歩みを紹介するとともに、子どもたちと女子サッカー選手との交流の様子をお伝えします。
■きっかけはアニメ化した「さよなら私のクラマー」
蕨市が女子サッカーとつながるきっかけは3年前。蕨が舞台の女子サッカー漫画「さよなら私のクラマー」のアニメ化・映画化が決まったことでした。これをまちの魅力を伝えてにぎわいを生み出す好機と捉え、市はさまざまな事業を展開。そうしたなか、昨年3月に同作品のファンだった日本女子プロサッカーリーグWE(ウィー)リーグの初代理事長・岡島喜久子(おかじまきくこ)チェアの蕨市訪問を機に、女子サッカーを応援するまちであることを宣言します。そして、蕨市にぎわいまちづくり連合会と協働でWEリーグを応援する軍手ダンスの動画を制作。すると、WEリーグのちふれASエルフェン埼玉からダンスで応援してほしいとオファーが届き、応援ツアーが実現します。試合当日、蕨の子どもたちのエールに選手は奮い立ち、みごと勝利。感動とともにきずなが深まります。
■スポーツを通じて未来に夢や希望を持てるまちへ
その後も市は女子サッカー教室などの事業を継続。そして8月3日、ちふれASエルフェン埼玉を運営する株式会社エルフェンスポーツクラブとサポータータウン協定を締結し、クラブハウス訪問(詳細「蕨市×ちふれASエルフェン埼玉 交流プロジェクト」)や第2回応援ツアーを実施してきました。今後もスポーツを通じて夢を育むとともに、蕨を盛り上げる取り組みを進めていきます。
■ちふれASエルフェン埼玉 profile
WEリーグに所属するクラブで、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場をホームに地域に根ざした活動をしています。
エンブレムのトライアングルには「女性アスリートの地位向上」、「スポーツを通じて喜びや感動が溢れる社会創り」、「魅力的なサッカーを実現し世界水準の選手輩出」の思いが込められています。
ホームタウン:狭山市、飯能市、日高市、熊谷市
問合せ:
商工観光課【電話】433・7750
生涯学習スポーツ課【電話】433・7730
■女子サッカーを応援するまちへの軌跡
[令和2年]
9月 蕨が舞台の女子サッカー漫画「さよなら私のクラマー」のアニメ化・映画化が決定
[令和3年]
3月 「さよなら私のクラマー」主人公・恩田希役の声優・島袋美由利さんが蕨市を訪問
4月 「さよなら私のクラマー」のアニメ放送が開始
5月 第一中学校に縦4メートル、横20メートルのビッグフラッグを掲出
6月 歴史民俗資料館で「さよなら私のクラマー」企画展を開催
「さよなら私のクラマー」の映画上映が開始
10月 埼玉県のアニメ・漫画の祭典「アニ玉祭」とのコラボ企画で、わらびりんごサイダーのラベルを「さよなら私のクラマー」仕様に
スポーツ庁の「運動・スポーツ習慣化促進事業」に参加し、アクティブプロジェクトを展開。第一中学校で行われたキックオフイベントでは元Jリーガーのカレン・ロバートさん、元なでしこジャパンの山根恵里奈さんらを招き、トークイベントやサッカー教室を実施
11月 市民会館で映画「さよなら私のクラマー」の上映会を開催
12月 蕨市にぎわいまちづくり連合会と協働で行った、まちを挙げた作品ポスターやキャラクターのぼりの設置、コラボグッズの開発、上映会の開催などの総合的な活動が評価され、蕨市が「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2022年版)」に認定される
[令和4年]
3月 日本女子プロサッカーリーグWEリーグの初代理事長・岡島喜久子チェアが蕨市を訪問。蕨市は女子サッカーを応援するまちであることを宣言
5月 埼玉県主催のWEリーグ気運醸成委員会に蕨市が参加
11月 WEリーグを応援する軍手ダンスのプロモーション動画が完成・YouTubeで公開
WEリーグ応援ツアーを実施
12月 市民会館で映画「さよなら私のクラマー」の上映会を再び開催
蕨市が「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2023年版)」に認定される
[令和5年]
3月 ちふれホールディングス株式会社・片岡方和代表取締役社長が蕨市を訪問
6月 市民体育館で女子サッカー教室を開講
8月 ちふれASエルフェン埼玉を運営する株式会社エルフェンスポーツクラブとサポータータウン協定を締結
ちふれASエルフェン埼玉の選手と蕨市職員らが熊谷駅でWEリーグカップをPR
10月 蕨の子どもたちが飯能市にあるちふれASエルフェン埼玉のクラブハウスに招待され、選手との交流事業を実施
11月 市役所にちふれASエルフェン埼玉応援ブース設置(7)第2回WEリーグ応援ツアーを実施
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