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自治体の皆さまへ

【特集】いきいき高齢者(1)

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埼玉県蕨市

■教えてください!皆さんの元気の源
いきいき輝くシニアの笑顔

今月18日は敬老の日。高齢者の皆さんの元気な姿は、まちを明るくしてくれます。ここ本紙2、3ページでは、地域に貢献しながら毎日をはつらつと過ごす3人を紹介します。

○私に定年の二文字はありません
中村 靖夫(なかむら やすお)さん(81歳 塚越)
「蕨陸橋を自転車で立ちこぎしないで渡れるのがちょっとした自慢ですね」と笑顔で話すのは、61歳のときに蕨市シルバー人材センター(以下「シルバー」)に登録した中村靖夫さん。現在は、武南(ぶなん)高校などで週4日ほど清掃を行うほか、週末にはスーパーでカートや買い物かごの整理をする仕事をしています。そんな元気いっぱいの中村さんが、勤務中に心がけているのが体力を過信しないこと。階段の上り下りではしっかり手すりを使い、カートの整理中にはぶつからないようにお客さんの流れを読むなど、安全を第一に考えています。
今年、シルバーに登録して20年の表彰を受けましたが、100歳まで続けることが目標の中村さんにとってはまだまだ折り返し地点。仕事のおかげで生活に張り合いが生まれるとともに、体力の向上も実感しており、「シルバーにはさまざまな仕事があるので、定年退職した皆さんも、ぜひできることから始めてみては」と、勧めてくれました。

○人とのふれあいで元気な日々を
藤田 二三子(ふじた ふみこ)さん (86歳 南町)
独り暮らしの高齢者宅に温かい手作りのお弁当を届ける「愛の給食」。蕨市社会福祉協議会の各支部が行っている事業で、藤田二三子さんは南町支部の立ち上げ時から参加しています。毎月3回、交代制で担っており、「もう受け取れる側になったわ」と笑顔で話しながらも、献立の作成や食材の買い出しなど、役員として活躍しています。コロナ禍は既製品のお弁当を届けていましたが、6月からは手作りのお弁当を再開。届けたときに喜ぶ利用者との触れ合いはもちろん、仲間といっしょに作る時間も、かけがえのないひとときです。
蕨市交通安全母の会の南町支部長も務める藤田さん。なにをするにも健康がたいせつと、ラジオ体操や健康体操、いきいき百歳体操などにも参加し、健康づくりにも積極的です。そんな藤田さんの活動は、どれも一人で行うものではありません。「人と話をして笑い合うことがいちばんの健康の源ですね」と、元気の秘訣(ひけつ)を教えてくれました。

○茶道の楽しさを広めていきたい
梅若 佳恵(うめわか よしえ)さん(76歳 中央)
伝統文化を楽しく学んでもらおうと公民館などで行われている伝統文化親子教室。その茶道教室で15年前の開設当初から講師を務めているのが梅若佳恵さんです。
高校生で京都を訪れた際、おいしいお菓子とそれに合うお茶の魅力に触れ、茶道に興味を持った梅若さん。その後、地元蕨で本格的に表千家流(おもてせんけりゅう)の茶道を学び、お免状を取得。現在は蕨市茶道連盟の一員として、茶道の普及に尽力しています。
大人気の同教室の参加者は、毎年約50人。モットーはとにかく楽しんで茶道を好きになってもらうこと。積極的にコミュニケーションを取り、楽しく礼儀作法を教えています。今までの教え子の中には、現在いっしょに講師を務めている人も。梅若さんの思いは次代に着々と受け継がれています。
「異なる年齢層の人と話す機会はなかなかないし、勉強になります。子どもたちからもたくさんパワーをもらっていますよ」と、教室後に話してくれた梅若さんの表情は、いきいきと輝いていました。

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