国連では、2005年から世界各地において人権教育を積極的に推進するために「人権教育のための世界プログラム」を採択しました。蕨市でも、「コンパクトシティ蕨」将来ビジョンIIの中で「人権意識の高揚」を施策の柱として掲げ、同和問題をはじめとしたあらゆる人権問題に対する正しい理解を深めるための取り組みを進めています。
■同和問題の本質
日本固有の人権問題である同和問題は、江戸時代の封建社会で固定化された身分制度に由来するもので、その身分が廃止された後も、同和地区に居住することにより、依然として基本的人権が侵害されているという社会問題のことです。
■同和問題の解決に向けて
同和対策特別措置法による関係諸施策等の実施により、生活環境などの実態的な差別は相当程度解消されるに至りましたが、差別用語による侮辱や、就職・結婚を拒むなどの行動に現れる心理的な差別は依然としてなくなっていません。また、近年はインターネットを利用した差別書き込みといった新しい問題も発生しています。こうした状況を背景として、平成28年12月に「部落差別の解消の推進に関する法律」、令和4年7月に「埼玉県部落差別の解消の推進に関する条例」が制定されました。この法律や条例の趣旨を踏まえ、同和問題を正しく理解し、一人ひとりの人権が尊重される社会の実現を目指しましょう。
■催し「ヒューマンフェスタオンライン2024」
9月30日まで特設サイトで開催
テーマ:女性の人権
内容:人権メッセージ動画、人権啓発クイズ
詳細:県人権・男女共同参画課
【電話】048・830・2258
■人権啓発DVDの貸し出し
『夕焼け』ほか22本
詳細:生涯学習スポーツ課
【電話】433・7729
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