【特集】いきいき高齢者(1)

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■生きがいを持っていつまでも充実した生活を　地域でいきいき!　輝くシニアの力
年齢を重ねても、好きなことを続け、新しいことにも挑戦しながら、住み慣れたまちで、いつまでも自分らしく暮らし続けていくことは、多くの人の願いです。今月16日は敬老の日。ここ本紙2、3ページでは、地域で充実した活動を続けながら、毎日をはつらつと過ごすシニア世代の2人を紹介します。

○坪田　雄三(つぼた　ゆうぞう)さん74歳　中央
退職後の新たな道で日々いきいき
朝の通勤時間帯、駐輪場に次々と入ってくる利用者一人ひとりと挨拶を交わしながら、場内の自転車を整理するのは、蕨市シルバー人材センター(以下「シルバー」)会員の坪田さんです。64歳で長年勤めた会社を退職後、自由な時間を楽しんでいましたが、2か月もすると手持ち無沙汰に。シルバーのことは駅前の看板を見て気になっていたので、思い切って入会しました。現在は、駐輪場の管理と駅周辺の放置自転車の見回りの仕事をしています。
「シルバーには健康寿命を延ばすために必要なものがたくさん備わっているんです」と力説する坪田さん。仕事を通じて適度に体を動かせる上、家族以外の人との会話や関わりを保つことができ、また、全く接点のなかった異業種を歩んできた会員同士の交流も新鮮で面白いと話してくれました。入会して知ったその魅力を、周りの人にも知ってもらいたいと言い、実際にご近所の人が坪田さんの話を聞いたり、いきいきと活動する姿を見たりして、シルバーに入会しています。
最近のいちばんの趣味はウォーキングです。会社員時代は運動習慣がなく、53歳の時には急性心筋梗塞にもなりましたが、退職後に一念発起し、現在まで熱心に続けています。シルバーの仕事とウォーキングで以前よりスリムに。体調も良くなって、好きな旅行やおいしい食事を楽しんでいます。「健康寿命は大事ですよ。健康を損ねて、やりたいことができないなんて寂しいでしょう」と、今日もさっそうと歩き続けます。

○木内　恭子(きうち　きょうこ)さん　84歳　錦町
楽しむ気持ちが活動を続ける力に
西公民館で外国人住民のための日本語教室を開いている「日本語ボランティアワラビー西」の皆さん。木内さんが、その一員として活動を始めたのは、約20年前のことです。中央公民館で開催された日本語ボランティア養成講座を修了後、地元の西公民館で活動する同団体に参加し、これまでに多くの人の日本語学習を支援してきました。初めて教室に来た時は拙かった日本語が、通い続ける中で上達し、日本語を使う仕事に就くようになる参加者も多く、そうした姿を見ることが活動の喜びになっています。
教室は講義形式ではなく、ボランティアと参加者による日本語の自由な会話が中心で、時に笑いを交えながら、明るい雰囲気で進められるのが特徴です。木内さんは「単に日本語を教えるだけでなく、会話を通じて、私たちも他国の文化や言葉を教えてもらう。そういうコミュニケーションを楽しんでいるから、活動を続けられているのだと思います」と教えてくれました。
探求心が強く、一つのことを長く続けるタイプだと言う木内さんがもう一つ続けているのが、児童文学の同人活動です。こちらは40年以上続けていて、商業出版された作品も多数。今でも月に1回、児童文学の会に参加して、会員の皆さんと意見交換などの交流をしています。
こうした幅広い活動を支える元気の秘訣(けつ)は人との交流を楽しむこと。「西公民館まで通える間は、日本語ボランティアを続けていきたい」と、教室の仲間に囲まれながら、笑顔で話してくれました。

○蕨市シルバー人材センターへご入会ください
蕨市シルバー人材センターでは、仕事や子育てなどがひと段落された高齢者の生きがいや健康づくりのため、さまざまな仕事を提供しています(下記参照)。その人の希望に合った働き方ができ、講習会などのサポートも充実していて、未経験でも安心。特別な資格や難しい手続きなどは要りません。
高齢者の皆さんの経験や技術を就業を通して、地域に生かしませんか。
対象：健康で働く意欲のある60歳以上の人
※会員登録制

問合せ：同センター
中央1-30-2
【電話】433・0962

○シルバーのお仕事(一部抜粋)
管理業務：
・公共施設管理
・放置自転車対策
・駐車場管理
サービス業務：
・家事サービス
・家庭内ゴミ出し
・蜂の巣駆除
一般作業：
・マンション清掃
・粗大ごみ持ち出し
・除草
・ビル清掃
技能を生かす仕事：
・植木の剪定(せん)・伐採
・賞状宛名書き

○入会説明会のご案内
入会に当たっては、説明会への参加が必要です(事前予約制)。
今月の開催日程：
24日(火)午前9時半　旭町公民館
※以降の日程は同センターにご確認を。
予約方法：電話で同センターか本紙またはPDF版掲載の二次元コード