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今月の河鍋暁斎記念美術館

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埼玉県蕨市

祝100回
天才絵師の作品蕨にあり ─No.100─

■暁翠筆 「業平の東下り」 絹本墨画彩色 軸装
本図は暁斎の娘・暁翠(きょうすい)の作品で、『伊勢物語』の一場面が描かれています。
京の都を離れ、隅田川に行きついた平安時代の歌人・在原業平(ありわらのなりひら)の一行が、見慣れぬ鳥の名前を渡守(わたしもり)に問うたところ「都鳥(みやこどり)」と答えたので、業平が都鳥に思い人の安否を尋ねる歌を詠み、皆が涙したという「東下(あずまくだ)り」の最終場面です。右に杉の巨木を、中央に船上の業平を、その目線の先に都鳥と桜を配し、奥には木立や民家を描いて、見る人の視線を誘導するよう、緻密に構成されています。
※本作品は現在の展覧会で御覧いただけます

河鍋 暁斎(かわなべ きょうさい) 天保2年(1831)~明治22年(1889)
現在の茨城県古河市に生まれる。浮世絵や狩野派を学び、江戸・東京の庶民から人気を博す。明治9年、万国博覧会に肉筆画を出品。14年、内国勧業博覧会で日本画の最高賞受賞。娘の暁翠も日本画家。

■河鍋暁斎記念美術館開催中
企画展「暁斎・暁翠風景画」展 同時開催
特別展「立原位貫(たちはらいぬき)復刻版画」展

開館:午前10時~午後4時
ところ:南町4-36-4
休館:火・木曜日、26日~末日
入館料:一般600円高校生・大学生500円小・中学生300円、65歳以上500円
※65歳以上の人は年齢の分かる物、学生は学生証をご提示ください

詳細:同館
【電話】441・9780

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