全国ジュニアオリンピック競泳標準記録突破
和田(わだ)あかり さん
■夢はオリンピック選手
中央東小学校の5年生、和田あかりさん(10歳・錦町1丁目)が、競泳の50メートル自由形と200メートルフリーリレーの2種目で全国ジュニアオリンピック大会の標準記録を突破しました。
1歳半で水泳を始め、小学2年生でルネサンス蕨の選手育成コースへ。速く泳げるようになるのが楽しくて、夢中になって練習に励みました。辛い練習のときも、水泳を辞めたいと思ったことはありません。好きなことにはとことん集中できるのが強みです。
順調にタイムを縮めていた和田さんですが、年齢区分が上がるにつれ厳しくなる標準記録がプレッシャーとなり、良い記録が出せない大会が続きました。練習通りの泳ぎができず、焦りや悔しさが募ります。そこで、本番で力を発揮できるよう1年間さまざまな大会に出場し、経験を積むことに。また、タイムロスになる息継ぎを減らす練習に加え、安定したフォームを保つために自宅での筋力トレーニングにも取り組み、体幹を鍛えました。
そして迎えた6月の県ジュニア選抜大会の50メートル自由形。今までの努力を信じ「必ず突破する」と強い気持ちで臨んだ和田さん。自分の泳ぎだけに集中して無我夢中で泳ぎ、みごと自己ベストの29秒86で、29秒90の標準記録を切りました。その勢いは止まらず、同月に行われた記録会での200メートルフリーリレーではエースとしてアンカーを任されると、前の4選手を次々に追い抜き、堂々の1位でゴール。記録達成の瞬間、リレーメンバーと歓声を上げて喜びました。「憧れの池江璃花子(いけえりかこ)選手のように、オリンピックで活躍する選手になりたいです」と話す和田さん。キラキラした瞳は、世界で活躍する未来を見据えて輝いています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>