■第14回「全国初の試み『行田市基本構想』が完成しました
このたび、市議会の議決をいただき、これまでの「総合振興計画」を廃止して新たに「行田市基本構想」を策定しました。この試みは全国初で画期的との評価をいただいていますので、少し硬い話になりますが、今回のコラムで取り上げさせていただきます。
皆さんは「総合振興計画」をご存じでしょうか?行政運営を総合的・計画的に進めるために各自治体が作っているもので、行田市はこれまでに10年計画を6回策定しました。市役所では、政策や予算を立案するためのよりどころとなる最上位計画と位置付けられていますが、市民の皆さんにとっては馴染みが薄い存在かもしれません。
どの自治体の計画も同じで金太郎飴のよう、形骸化し策定自体が目的化しているなど、行田市に限らずさまざまな問題点が指摘されていますが、法律による策定義務が廃止された今でも、ほとんどの自治体は従来の計画を作り続けています。
我が国の経済成長期の自治体の重要な仕事は、あらゆる分野にまんべんなく予算を配分し、公共施設の建設やインフラ整備を計画的に行うことでした。言ってみれば、予算配分や事業進捗管理のために総合振興計画が必要だったのかもしれません。けれども今は人口が減少し、地域課題も多様化しています。このような時代に必要なのはこれまでの総合振興計画ではなく、地域の現状と課題を正確に分析し、未来を自ら構想する力だと私は考えます。
「行田市基本構想」は、歴史を振り返り現状を分析した上で未来を構想するというこれまでにない構成であること、市の将来像を小説仕立てで描いていること、市長の任期に合わせた4年を計画期間としていること、コンサルティング会社を使わず全て職員が自前で作成したことなどが画期的との評価をいただいています。市民の皆さんの行田の未来に対するたくさんの思いをかたちにした「行田市基本構想」をぜひご覧ください。そして、新しい行田を一緒に作っていきませんか?
行田市長 行田邦子
新たな基本構想はこちらから
※二次元コードは本紙をご覧ください。
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