■市制施行75周年・文化の日記念式典を開催しました
11月3日、「市制施行75周年・文化の日記念式典」が「みらい」文化ホールで開催されました。埼玉県知事をはじめ、多くの来賓を迎えて行われた今年の式典では53人、20団体が表彰され、行田市長から表彰状が手渡されました。
また、今年度から行田市栄誉賞が新たに創設され、市および市民の誇りとなるべき顕著な業績のあった方として、本市出身の江利川毅氏が表彰されました。
ここでは、表彰を受けた皆さんを紹介します。
※詳細は本紙をご覧ください。
問い合わせ:総務課総務法規担当
【電話】内線216・217
■市栄誉賞
江利川 毅氏
▽功労の事績
江利川氏は、本市で生まれ育ち、大学卒業後、高度経済成長に伴い当時大きな社会問題となっていた公害問題の解決を志し、昭和45年に厚生省に入省され、産業廃棄物規制、工場からのばい煙規制の強化、窒素酸化物規制など深刻化する公害問題への対策をはじめ、年金・医療保険制度の改正、介護保険制度の創設などに取り組まれました。
平成16年からは、内閣府事務次官として、中央省庁再編により新たに発足した内閣府において、総括的業務や省庁横断的な課題の解決をはじめ、構造改革の推進に尽力されました。
また、平成19年からは、厚生労働事務次官として、年金記録問題をはじめ、ブタ由来の新型インフルエンザ感染症対策、社会保険庁の廃止および日本年金機構の設立など山積する課題の解決に取り組まれ、日本の社会福祉、社会保障などの発展に尽力されました。
全く所管の異なる2つの省庁で事務次官を務めたこと、また、二度目となる厚生労働事務次官が民間から国家公務員への再度の任用となることは、昭和23年の国家公務員法施行以来、同氏が初めてであります。
さらに、平成21年からは、人事院総裁を務められ、東日本大震災への対応、人事院勧告を巡る内閣との対応など国の省庁における人事管理の適正化などに取り組まれるとともに、退任後も公益財団法人医療科学研究所理事長および相談役、埼玉県立大学理事長、埼玉医科大学特任教授を務められるなど、多方面において活躍されています。
幅広い分野における同氏の数々の功績は、本市および市民にとって大きな誇りであり、地域のみならず、永年、国家の発展に多大な貢献をされた功績は誠に顕著であります。
■市民功労
▼文化功労表彰
殖栗 路子氏
▽功労の事績
殖栗氏は、昭和54年の書道塾開塾以来40年以上にわたり、子どもたちに書道を指導し、数多くの塾生を輩出するとともに、本市の書道の振興に永年にわたり貢献してきました。
また、書道塾の傍ら、石などの印材に篆書(てんしょ)で印を刻す「篆刻(てんこく)」や書を木材に彫り立体的に文字を描く「刻字(こくじ)」にもいそしみ、殖栗晨仙(うえぐりしんせん)を雅号として数々の賞を受賞しています。
「篆刻」では日本美術展覧会(日展)で3回入選(平成12年、平成24年、平成28年)した他、謙慎書道会主催、読売新聞社後援の第63回展覧会で特選謙慎賞(平成13年)、読売新聞社および読売書法会主催の第31回読売書法展で読売奨励賞(平成26年)を受賞するなど大いに活躍されています。
また、「刻字」では日本刻字協会主催の第26回日本刻字展で準大賞(平成19年)を受賞した他、産業経済新聞社および21世紀国際書会主催の第23回国際書展では大賞となる文部科学大臣奨励賞(平成20年)を受賞するなど目覚ましい受賞歴を有しています。
この二刀流での活躍は他にあまり例を見ない稀有な存在であり、多才な創作活動は本市の芸術・文化の発展に多大なる影響を与えてきました。
令和5年には創作活動の第一線から退くと同時に、貴重な作品の一部を市に寄贈いただいており、今なお「篆刻」や「刻字」の世界を世に広めるなど本市の芸術・文化振興に対する功績は顕著であります。
▼自治功労表彰
工藤 正司氏
▽功労の事績
工藤氏は、平成19年5月から平成31年4月までの3期12年を行田市長として在任し、「市財政の健全化」と「市民が主役」を市政運営の基本方針に、本市の特色を生かした「オール行田」によるまちづくりに尽力されました。
この間、財政健全化に取り組み、歳入歳出の見直しにより市債残高を約146億円削減する一方、都市基盤の整備、住民福祉の充実、農業や商工業の振興など各種施策を展開しました。
就任直後には、昭和40年以降一部区間が整備未了であった南大通線について、同氏自ら地権者の元へ赴き、誠意と信念により協力を取り付けることで全線開通を果たし、市内循環バスの効率的運用に加え、地域産業や経済、観光振興など多方面において新たな可能性を引き出しました。
また、住民福祉分野では子ども医療費無償化の対象年齢を0歳から18歳までに拡大するなど、県内高水準の子ども医療体制の確立に積極的に取り組んだ他、子育て支援施設「きっずプラザあおい」の整備など子育て環境の充実にも取り組まれました。
さらには、平成27年度にギネス世界記録(R)の認定を受けた田んぼアート事業への着手や、日本一の足袋生産地であった歴史の積極的な発信により県内初となる日本遺産の認定を受けた他、映画「のぼうの城」やドラマ「陸王」をはじめとするロケーション撮影の誘致など、地域資源を最大限に活用し、本市における観光施策の基盤を築かれました。これらの功績は顕著であります。
■秋の叙勲
このほど、秋の叙勲の受章者が発表され、行田市からは工藤正司氏、細井保雄氏が旭日小綬章に、森郁子氏が瑞宝双光章、菅原正一氏、藤井章氏が瑞宝単光章を受章されました。また、危険業務従事者として嶋田正隆氏、古川久夫氏が瑞宝単光章に輝きました。
※詳細は本紙をご覧ください。
■優良産業従業員を表彰しました
同一事業所に30年以上勤務し、職務に精励された永年勤続者25人が行田市優良産業従業員表彰規程により、表彰されました。(順不同、敬称略)
※詳細は本紙をご覧ください。
問い合わせ:商工観光課産業振興担当
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