■第10回「ガツガツいきます!宣言」
4月下旬、人口戦略会議が、消滅可能性自治体を発表しました。消滅可能性自治体とは、2020年の国勢調査データを基に、2050年までに20歳から39歳の女性人口が半分以下に減少すると予測される自治体を指します。この10年間で行田市は消滅可能性自治体から脱却を果たすことができませんでした。
行田市の最も深刻な問題は人口減少であり、とりわけ若年層の減少は地域の活力を削いでいきます。ここに何とかして歯止めをかけていきたい。私が市長になる前から訴えていることです。そのために、(1)子育て支援の充実(2)教育の質・環境の向上(3)仕事を生み出す企業誘致や開発(4)交通アクセスの改善、これらを同時にかつ強力に推し進めます。4月から始まった3歳未満の保育の無償化、義務教育学校への再編案の策定、都市計画マスタープランの改訂、17号バイパスの高速道路化の国への要望活動など、昨年5月に市長に就任して以来、必死で種まきをしています。時間はかかりますが、この道を突き進めば果実を得られるものと確信しています。
ほんの少し、明るい兆しも見えてきました。令和5年度の人口移動を見ると、約450人の転入超過、そして今年4月は1カ月で140人の転入超過を記録しました。この兆候をより確かなものにしていきたいと考えています。
その際、大切なことが二つ。一つは、市民の皆さんとしっかりと危機感を共有すること。もう一つは、市長である私が、もっとガツガツいくことです。全国市長会などで、なりふり構わず新しいことに取り組んでいる市長さんたちにお会いするのですが、根が上品な私は、彼らの爪の垢でも煎じて飲むべきだと感じています。ということで、今号は、消滅可能性自治体脱却に向けて、「ガツガツいくぞ!」と宣言させていただきます。
行田市長 行田邦子
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