文字サイズ
自治体の皆さまへ

市長コラム 新しい行田へ

28/29

埼玉県行田市

■第12回「世界一の田んぼアート!私たちにしかできない応援の仕方」
稲穂が風に揺れるこの季節、行田市について何かと話題に上るのが、田んぼアート。行田市田んぼアートはギネス登録世界最大という規模もさることながら、素晴らしいのは他を圧倒するその表現力です。もちろん、市外で行田の田んぼアートをPRする時は、規模だけでなく表現力も世界一であることを自慢しています。まさに自画自賛です。
今年の絵柄は、「能登復興祈願」。絵柄を決めた経緯を訊(き)かれることがありますが、実は、市民の方とのちょっとした会話がきっかけでした。輝かしい新年を迎えた日に起きた能登半島地震。元日の発災への驚きや被災地へのお見舞いの気持ち、地域防災への意識などさまざまな思いが交錯する中、本市においても新年消防出初式が開催されました。同日に行われた中央第2分団消防団の反省会でも能登地震の話となり、ある消防団員の方が少し遠慮がちに私に話しかけてくれました。「行田には田んぼアートがあるよね。翔んで埼玉とかもいいけど、田んぼアートで復興を応援するっていう考え方もあるんじゃない?」
「ありがとう!考えてみる」行田市では既に職員や給水車の派遣を決めていましたが、さらに支援ができないかと思いを巡らしていた私にとっては、まさに天の声。市の職員と調べてみたら、能登のキリコ祭りが日本遺産に認定されていることが判明。関東平野の行田と能登半島は地理的にも人的にもつながりが薄いと思いがちですが、郷土の文化を誇りに思う気持ちでつながっていることが分かりました。
能登の復興を願いながら描いた世界一の田んぼアート。ささやかですが、私たちにしかできない応援の仕方です。今日も、多くのお客様が古代蓮の里を訪れています。能登高校書道部の生徒さんによる「がんばろう!能登 復興祈願」という力強い文字に心が打たれます。皆さんも行田市田んぼアートを見ることで能登復興を応援しませんか。
行田市長 行田邦子

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU