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[特集]移動販売でつながる地域の輪(1)

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埼玉県行田市

皆さんは普段どこで買い物をしていますか?
市では、ご自宅の近くに食料品などを購入できる店舗がない地域にお住まいの方々などを支援するため、昨年10月に「ウエルシア薬局株式会社」と協定を結び、12月から全国初となる地域共生型移動販売を開始しました。
移動販売車「うえたん号」は、地域の買い物支援をはじめ、高齢者、障がい者、子どもなどの世代を超えた交流の場を作ります。

行田市+ウエルシア薬局株式会社

◇月~金曜日毎日運行
月~金曜日の午前10時ごろから午後4時ごろまで運行しています。各日10カ所程度、一週間で市内55カ所を巡っています。
※1月1日~3日は運休
その他の運休については、店舗またはうえたん号にご確認ください。

◇約500品目を用意
食品、日用品、冷蔵・冷凍食品、化粧品など約500品目を載せています。また、事前に連絡すれば医薬品も購入できます。
価格は店舗と同じでポイントも貯まり、電子決済にも対応しています。

◇薬剤師さんへの相談で安心
車両には大型モニターを搭載し、薬剤師などとオンラインによる相談を行うこともできます。

■地域共生型(多世代交流型)とは?

巡回先の施設などには、販売時間の前後に薬剤師、管理栄養士、ビューティーアドバイザーなどの専門職を派遣し、講座などを開催しています。また、地域では、販売時間の前後で体操などを行っている団体もあります。

・協力企業による美容講座
・栄養講座
・100歳体操
100歳体操を実施する団体には、専門職の派遣や器材の貸し出しなどを行っています。

■つながる輪。
毎月延べ約1,000人が利用しています

◇高齢の方も
髙橋さん(荒木在住・写真左)
けがをして自転車に乗れなくなってから3年ほどひきこもりがちになっていましたが、自宅の近くに移動販売車が来ることを知り、利用するようになりました。自分の目で見て選ぶ楽しさと、久しぶりに会う友人との会話が嬉しく、毎週楽しみにしています。移動販売のおかげで笑顔が増えました。
※写真は本紙をご覧ください。

◇障がいがある方も
細野さん(埼玉在住)
運行開始から毎回利用しています。うえたん号は自分の目で見て買い物ができて、当日にないものでも、頼めば翌週持ってきてくれるので大変助かっています。買い物しているときは、普段あまり話さない方や普段挨拶しかしない地域の方とも話せますし、中には手伝ってくれる方もいて、地域の方と触れ合う機会も増えています。

◇施設利用者も
川辺さん(桜町在住)
普段はデイサービスを利用する以外、外出する機会がないので、毎回利用しています。以前は注文配達で日用品などを買っていましたが、自分で見て買い物ができるので、自身のものだけでなく、家族のものも買うことで、家族との会話も増えています。

◇子どもも
野村さん(放課後等デイサービスきんかぎんか 児童発達管理責任者)
子どもたちも毎回楽しみにしており、自分で計算して買い物をする良い機会になりますし、高齢の方と触れ合うことで対応を自分で考えたり、得られるものも多いです。核家族が増える中で、うえたん号がコミュニケーションツールの一つとして地域コミュニティの再構築につながることを期待しています。

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