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自治体の皆さまへ

[特集]移動販売でつながる地域の輪(2)

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埼玉県行田市

■専門家に聞く
蒲原基道(かもはらもとみち)さん
(日本社会事業大学専門職大学院客員教授・元厚生労働事務次官)
行田市の移動販売は買い物支援だけでなく、「地域づくり」に着眼し、人と人とが出会い、つながるように進めているというのが大きなポイントです。さらに印象的だったのは「多世代型」というところです。よく見られるのは、買い物に行けない高齢者の支援ですが、行田市の特色は販売場所が地域の集会所だけでなく、障がい者施設や高齢者施設、放課後等デイサービスなどで、そこにいる人たちがものを買うことを通じて地域生活に準ずるような暮らしができることです。また、地域の高齢者が障がい者施設などに行くことによってその高齢者と入居者との交流が生まれることも大きな特徴です。もしこの移動販売がなかったらその施設で何をやっているのかが地域の人に分からないままになってしまいます。入居者の方々の暮らしが理解できれば、地域共生社会を実現する「地域づくり」につながります。
他の自治体は民間企業と連携して「地域づくり」をするということはまだ少ないです。行田市は高齢者、障がい者、子どもなどそれぞれの暮らしの視点に立って、使える社会資源は何でも使うという意気込みが感じとれます。民間企業と連携して地域づくりを行うことで、誰もがより暮らしやすい地域共生型の地域ができると思います。

■ウエルシア薬局株式会社の思い
星 晶博(ほし あきひろ)さん
(ウエルシア薬局株式会社 営業戦略本部 地域包括推進部長)
当社の移動販売事業は、「買い物を通じた地域コミュニティの創出」を目的に、ご近所同士が気軽に集まる場を提供することに努めています。行田市と連携し、地域福祉の推進および市民の健康増進を図るため、高齢者や子育て世代など買い物が困難な方々のサポートを通じ地域コミュニティの活性化や見守り活動にも力を入れています。
当社の企業理念である「お客様の豊かな社会生活と健康な暮らしを提供します」を実現するため、営業活動を通じ地域福祉の向上および健康増進に日々取り組んでいます。こうした活動を継続していくためには、地域の皆さまとの連携協力が不可欠です。
今後も皆さまのご要望に応じて、品揃えや運行スケジュールの改善に努め、地域の皆さまとともに移動販売を育て上げ、より良いサービスの提供を目指してまいります。

■自治会長の声
小駒安行(こごまやすゆき)さん
(田町区自治会長)
街中でも高齢化が進み、お一人で生活する方も増えています。買い物に不便を感じる高齢者にとっては、とても助かっているように思いますし、買い物をきっかけに外出することで、閉じこもりの予防や健康の維持にもつながっていると思います。
また、広場で行っていることもあり、学校終わりの子どもたちが楽しそうに利用している姿は、高齢者に元気を与えているようにも感じます。地域には、利用を必要とする方がまだまだいると思います。地域の住民や近くの施設にも声掛けをし、多くの方が利用することで、世代を超えた交流が進んでくれるとよいと思います。

■8月26日から運行時間が変わりました
うえたん号が到着する前や販売中は音楽でお知らせします

■うえたんがあなたの疑問にお答えします
Q.誰でも行っていいの?地区外の販売場所に行ってもいいの?
A.どなたでも、どこの販売場所に行っても大丈夫です。
もちろん、購入しなくても見るだけでも大丈夫です。

Q.どんなものが売っているの?移動販売車にないものはどうしたらよいの?
A.牛乳や豆腐などの冷蔵品から野菜や総菜、日用品など約500種類を販売しています。
移動販売車にないものは、事前に連絡しておくことで、次回持ってきてもらえます。

Q.どんな支払い方法があるの?
A.実店舗と同じで、現金、電子決済の他、クレジットカードも対応可能です。
また、公共料金のお支払いもできますのでご利用ください。

問い合わせ:
商品についての問い合わせ…ウエルシア行田佐間店【電話】564-2151
販売場所についての問い合わせ…地域共生社会推進課【電話】内線354

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