■期待のエース モンゴル出身の介護福祉士
バトバヤル・デムベレルハンドさん(谷郷・30歳)
今月はモンゴルのウランバートルから来日し、わずか5年でさまざまな資格を取得した介護福祉士バトバヤル・デムベレルハンドさんを紹介します。
バドバヤルさんは日本のアニメ好きが高じて「いつか日本に行ってみたい」と日本に憧れていたそうです。人と話すことが好きで「コミュニケーションを通じて、誰かを笑顔にする仕事がしたい」との思いから、技能実習生として来日。現在は介護施設まきば園に勤めています。
何事にも妥協せずに取り組む性格で、来日前から独学で日本語の勉強をしてきました。日本に来てからは仕事終わりや休日に、日本語の勉強や介護資格の勉強をするようになりました。「一度集中して取り組むとずっと続けられます」と話すバドバヤルさんは、介護に必要な資格取得に向けて自己研鑽(けんさん)を重ねてきました。
令和3年には介護の基本である「実務者研修」を修了し、令和6年3月には念願の介護福祉士資格を取得しました。そして5月には普通自自動車免許を取得し、7月には日本語を母国語としない人の日本語力を測るJLPT日本語能力試験で最高難易度の「N1」にも合格しました。
「まきば園で採用した海外出身スタッフの中でもハンダさん(バドバヤルさんの愛称)は介護福祉士国家試験に一発合格し、N1も合格したエリートです」と施設長の根岸さん。利用者に親身に接するバドバヤルさんは、特別養護老人ホームやショートステイでの介護なども経験し、来年度からは現場のリーダー職を目指します。
「外国の人も日本に来たら、興味のあることをたくさん学んでほしい」と、自身の経験を踏まえて語ってくれました。これからも持ち前の明るさで利用者を笑顔にし、その笑顔がまた、バドバヤルさんのさらなる向上の原動力となります。
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