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新春対談 行田市栄誉賞 江利川 毅さんに聞く(3)

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埼玉県行田市

■これからの行田に期待すること
市長:霞が関の話はまだまだお伺いしたいのですが、江利川さんの故郷である行田市に対して、何か期待することはありますか。

江利川:行田に来ると、同級生やご縁のある多くの人が、行田は活気を取り戻しつつあると言っています。非常に素晴らしいことだと思います。市の基本構想を読みました。過去を振り返り歴史を大事にするとともに、産業の活性化をはじめ未来への展望も書かれています。仕事を持ち行田に住む、職住接近で家族との時間も取れる、そうした市民生活を考えた構想は素晴らしく、ぜひそうなって欲しいと思います。
若い世代が将来の夢を持って育っていく、日本に、世界に羽ばたいていく。現にそういう人がいますので、そういう経験談も行田の方々と共有していただきたいですね。その一方で、多様な人が夢を持って集まってくる、そういう行田でもあって欲しいです。
民間の活動もいろいろ展開されていて活発です。それぞれが個別に頑張って活動するだけでなく、それに加えて、相互に力を合わせて何かをやることも、また非常に大事だと思います。その両方を大事にしてもらい、行田市の活性化に繋げてもらえればと思います。
そして、行田には素晴らしい観光資源もありますが、鴻巣、羽生、あるいは熊谷などと連携することでまた違った観光の提案もできると思います。そうした中で県北全体が活性化していく、その旗振り役を行田市ができたら素晴らしいと思っています。

市長:ぜひ、そうなるように頑張りたいと思います。私は『新しい行田へ、皆さんと一緒に』と申し上げておりますが、今まで築き上げてきたものを壊すのではなく、歴史と伝統ある行田の過去からの繋がりの中で、現在をしっかりと見据えた上で、未来をみんなで一緒に創っていこうという思いで申し上げています。
大切なことは、職員と私の思いを共有すること、そして議会の皆さんの協力をいただくこと、なにより市民の皆さんと一緒に歩(ほ)を進めていくことだと思っております。
江利川さんをはじめ、広く活躍され、素晴らしい功績を残されている行田出身の方がまだまだいらっしゃいます。そうした方からもご助言をいただきながら、行田が活気を取り戻す、そのような市政運営をしていきたいと思っています。

江利川:素晴らしいですね。ぜひ頑張っていただきたいと思います。
最後に、若い人たちに一言申し上げていいですか。私は、世の中を良くしたいという思いで仕事をしてきました。大事にしたのは、義(正しいこと)と恕(じょ)(思いやり)です。やろうとしている政策が正義にかなっているのか、国民のことを十分考えているのか。「誠は天の道なり」という言葉があります。誠実に生きることが人生を豊かにします。若い人には、何事にも誠実に取り組み、前へと進んでもらいたいと思います。

市長:素晴らしい言葉をありがとうございます。本日はどうもありがとうございました。

◇~江利川さんとの対談を終えて~
霞が関での思い出話の中で、江利川さんが自分自身に言い聞かせたという『後輩の存在意義は先輩を乗り越えることにある』という言葉が大変印象的でした。行田市にもそういう気概を持った職員が増えてほしいと思っています。
また、二度も事務次官を経験された方は、後にも先にも江利川さんお一人です。江利川さんのように、志を高く持ち、社会のために尽力し功績を残される方が、これからも行田市から輩出されていくことを願いながら、あらためて教育に力を入れていきたいと感じました。
行田市長 行田 邦子

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