■昭和20年8月11日 機銃掃射(きじゅうそうしゃ)
8月10日、夕飯のとき。「この大村も航空隊があるし、狙われるだろう。佐賀県の大浦に疎開するから準備すること」と突然父が言った。
8月11日、汽車に乗り大村を離れた。小さな駅舎を2つ過ぎた頃、なんと上空の敵の飛行機が列車を目がけて機銃掃射(敵をなぎ払うように射撃すること)をした。列車はありったけのスピードで走る。すると突然、きしむ音とともに急停車。「早く、飛び降りろ、早く」停車場ではないから下までは高く、飛び降りるのに勇気がいる。私は2メートルほどの高さから飛び降りた。息をつく間もなく、機銃掃射を放つ敵機が来た。反射的に上を見た。眼鏡をかけた兵隊が、機関銃をこちらに向けている。私たちを目がけて、機銃掃射してくる。目の前の草が跳ね上がる。観念して、草むらに伏せた。誰に命中したかは分からないが、頭の上で無差別に機関銃の音がする。上をキョロキョロと敵機を探した。何機かの尾翼が遠ざかっているように見えた。起き上がれた。無事だったんだ。大きく息をした。その後、汽車を乗り継ぎ、夜遅くに佐賀県の大浦に着いた。
■昭和20年8月15日終戦の玉音放送
「日本が戦争に負けた。戦争が終わった」大人たちが口々に言う。戦争が終わったということをしばらくして理解し、素直にうれしいと思った。私の家族はまた大村に戻った。
■あとがきに代えて
核兵器は怖い。絶対に作ってはならない。
戦争は無残で、悲劇があるのみ。
戦争は悪であり、正義ではない。
戦争は、絶対してはならぬ。
最後に、声を大にして言いたいと思います。
■ミニ平和展
日程:8月13日(火)~16日(金)
会場:エントランス棟1階エントランスホール
内容:令和5年度広島平和記念式典参加者の感想文、広島・長崎の被災資料、被爆後の写真資料、越谷市の戦史資料の展示等
※詳しくは市ホームページ(HP…89026)を参照
■平和の語り部登録ボランティア募集
市では、戦争を体験した方や海外における平和活動を体験した方で、小中学校・地区センター等で平和の大切さをお話ししてくださる方や、体験談を文書等でお寄せいただける方を随時募集しています。電子申請、電話、ファクスまたはメールで下記へご連絡ください。
問合せ:総務課
【電話】963-9140【FAX】963-7625【E-mail】somu@city.koshigaya.lg.jp
HP:10322
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