■アフターコロナの歯科
越谷市歯科医師会 歯医者の杜 森 俊道
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、2020年1月のダイヤモンド・プリンセス号より始まり、私たちの生活に深刻な影響を及ぼしてきました。
夏になると季節性なのか、またコロナのニュースが目に留まってきました。コロナ禍では医療機関への受診が制約されたことで、歯科定期健診の重要性が再評価されるようになってきています。パンデミック中では、感染リスクを避けるために多くの皆さんが歯科医院への受診を避けざるをえなかったと思います。その結果として歯周病や虫歯の早期発見が遅れ、症状が悪化するケースが増えているように感じます。
歯科定期健診は、お口の健康を維持するための重要な役割を果たします。定期的な健診を受けることで、歯周病や虫歯の早期発見が可能となり、適切な治療を受けることができます。
アフターコロナの時代において、歯科定期健診を受けることで、健康的な食習慣の維持、ストレスによる歯ぎしりや、食いしばりにより歯周組織や歯牙の破損等、隠れていた病因の早期発見が可能となります。口腔(こうくう)ケアが将来的には免疫力の向上や維持につながり、健康で元気に毎日を過ごすことや、QOL(Quality Of Life。生活の質)の向上に歯科医院にてお手伝いできることが多くあります。定期健診の際には、歯科医師や歯科衛生士から適切なブラッシング方法やフロスの使い方など、セルフケアの指導を受けることもできます。
アフターコロナの時代でも、定期的な歯科健診を受けることで、口腔内の健康を維持し、全身の健康を守ることが可能です。私たち一人一人が、口腔衛生の重要性を再認識し、日々のケアを怠らないことが、健康な未来への第一歩となります。皆様の健康向上のお役に立てれば幸いです。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>