町長コラム(09)

19／32

■日本の食料自給に想うこと
8月13日付け東京新聞別刷り『日本の食料安全保障』の記事にありました「輸入が途絶、国内生産だけで食事を供給した場合のメニュー例」に目が釘付けになりました。1日3食分のカロリーは、高齢者の1日分にほど遠いものであり、卵は14日に1個、焼肉は14日に98gしか食べられないそうです。日頃「タラレバの話」はあまりしたくないと思っていますが、今の日本の食料自給率を考えると、もしかしたらこのような事が起こるかもしれないと不安な気持ちになりました。私が20年程前に農業委員であった当時の食料自給率は39%でした。国は40%を切った事に危機感を持ち42%を目標に掲げて様々な策を講じてきました。そして、食料自給率38%の今、食料をめぐる想定外の出来事が相次いで起きている中で国は、食料安全保障を強化するため動き出したようです。
以前、あるボランティア団体に属していた時、刑務所慰問を何度も経験し、担当者から「受刑者にさせる仕事を見つけるのが大変」という話を聞き、それならば農業をさせたらどうかと思った事がありますが、今その思いを強くしています。農業の大変さ、大切さを会得することで更生への道につながるとともに、日本の食料自給率向上につながるのではないかと思うのです。
感謝

「君たちは、国民に十分な食料を生産自給できない国を想像できるか?
そんな国は、国際的に圧力をかけられている国だ。危険にさらされている国だ」
ジョージWブッシュ(米国43代大統領)