町長コラム〔11〕

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■LINEと「埼玉県虐待禁止条例改正案」騒動
スマホ普及によるLINEでの情報伝達は、一人ひとりに電話をしていた時代と比べると画期的なことです。特に最近始めた県町村会の首長達とのLINEは同じ立場の仲間同士、情報を共有する機会が増え、とても有意義と考えています。また、私的でも家族、友人等とグループLINEで近況報告をしたりして楽しんでいます。
さて、10月4日、自民党県議団は「県虐待禁止条例改正案」を提出しました。しかし、この情報が世に出るや否や、県内のみならず県外からも批判殺到で、6日に委員会で可決されるものの、10日には県議団長が撤回を表明することとなりました。県町村会では9日朝、大塚滑川町長がLINEで問題を提起、多くの首長が意見を寄せ、早急に県町村会長である井上毛呂山町長が県議団長に要望書を提出することで意見が一致しました。内容については、100回ほどのLINEでのやりとりを事務局がまとめ、わずか6時間程で各首長の思いが詰まった文が作成できたことには驚きでした。そして翌日には、田村県議団長が記者会見をする前に井上会長から要望書が手渡されたのです。それにしても、今回の条例改正案騒動は大変お粗末でした。県に寄せられた意見は1,007件中1,005件が反対だったそうです。案に同意した議員には今回の教訓を肝に銘じ、県民の立場に立った議員活動を行ってほしいと願っています。感謝

「苦しみつつ、なおはたらけ、安住を求めるな、この世は巡礼である」(ストリンドベリィ)
山本周五郎「青べか物語」より