「団塊の世代」と言われる昭和22年から24年に生まれた私は、右肩上がりの活気に満ちた社会の中で青春時代を過ごさせてもらいました。後期高齢者となった今、当時を思い起こす時「あの頃の日本は元気があってよかった」とつくづく思うのです。
昭和の終り頃から世情が徐々に変わっていく中で2008年のリーマンショック、その後のコロナ禍、ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエル・パレスチナ間の紛争と世界が騒がしい昨今、日本では物価の高騰、経済格差の広がり等々あまり良いニュースがありません。国は「経済は緩やかに成長している」と言いますが、国民はそうは思っていないでしょう。
8月4日のNHK「日曜討論」のテーマは「地方は今住民サービスをどう守る」でした。政治家や学者に片寄らない男性2人女性3人での討論でしたが、「少子高齢化・人口減少の中で行政がどこまで住民サービスを行うか、税金でどこまで出来るか」は大変身近な内容であり、興味を持って聴かせてもらいました。郡内1市4町は上水、ゴミ、消防、斎場に、し尿も加わり広域で住民サービスを行っています。今後は出来ること出来ないことの仕分けも必要となる時が来るかもしれませんが、その時の為のヒントをいただいたような討論会でした。参加された30代の女性の「私たちは生まれたときから人口下降線の中で生きています。今後とも人口が減ることを前提で生活しています。これからは自分達でほしい暮らしは自分達で作るんです。」との力強い言葉は大変心に響きました。
感謝
「一燈を提げて暗夜を行く 暗夜を憂うる事なかれ ただ一燈を頼め」
佐藤一斉(江戸時代の儒学者)
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