■「長瀞第一小学校の青い目の人形」「長瀞第二小学校の青い目の人形」が町指定文化財に指定されました!
令和5年11月22日(水)に「長瀞第一小学校の青い目の人形」と「長瀞第二小学校の青い目の人形」が、新しく町指定有形文化財(歴史資料)に指定されました。
○長瀞第一小学校の青い目の人形
員数:1体
所有者:長瀞町教育委員会
○長瀞第二小学校の青い目の人形
員数:1体
所有者:長瀞町教育委員会
▽概要
昭和2年(1927)、悪化していた日米関係の改善を願い、アメリカ合衆国の子ども達から日本の子ども達へ、約13,000体の親善人形が贈られてきました。これは、アメリカ合衆国のシドニー・ルイス・ギューリック博士が発案した計画で、日本では渋沢栄一が賛同し、人形の受入れ体制を整えました。そして人形たちは、日本各地の学校等に配布されます。埼玉県には178体、うち13体が秩父郡に配布され、当時の野上尋常高等小学校(現長瀞第一小学校)と樋口尋常高等小学校(現長瀞第二小学校)に各1体が贈られました。これが今回指定された「長瀞第一小学校の青い目の人形」と「長瀞第二小学校の青い目の人形」です。
日米開戦後、敵国の人形としてその多くが廃棄されましたが、当時の人々の手によって匿われ保存されたものもあり、「長瀞第一小学校の青い目の人形」と「長瀞第二小学校の青い目の人形」もそのようにして残されたと考えられます。なお、全国で約300体、埼玉県では12体が現存し、そのうち2体が長瀞町にあるのです。
この2体の人形は、このような歴史を伝えるとともに、人々の友好の大切さを教えるための教材として現在も活用されています。このことから、長瀞町にとって貴重な資料であり、将来に渡って受け継がれるべきものであると判断され、町指定有形文化財となりました。
長瀞第一小学校の人形はエファンビー・ローズ・メリー、長瀞第二小学校の人形はメリー・エリザベット・フレーマーと呼ばれ、それぞれの校舎で大切に保管されています。
問合せ:教育委員会 生涯学習担当
【電話】66-3111 内線306
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