「みかんとレモン」
昨年の暮れから正月にかけて大宮に住む義妹からみかんが立て続けに届き、シーズン中一度も買わずに済みました。十数年前に植えたみかんの木が実をつけ始め、特に昨年は大豊作で一人暮らしの義妹はおすそ分けに難儀したようです。これがまた、とても美味しくてびっくりしました。埼玉県でみかんと言えば寄居町風布地区や東秩父村が有名ですが、最近は仕事で県庁に行く道すがら、みかんの木を目にする事が多くなりました。地球温暖化が進んでいる現実を実感している次第です。そのような中で、購読している日本農業新聞に載っていた、宮城県山元町でのみかん栽培記事を興味深く読ませていただきました。「仙台みかん」の名で近隣市場に出荷し、甘みよりも酸味を売りにしているが大変好評とのこと。みかんの北限は茨城県の筑波山と聞いていましたが、今は宮城県となったようです。長瀞町でも矢那瀬地区にはみかんの木を植えている方々も多くいらっしゃるので、町の特産品にしたいとの思いで何度か声をかけてみたのですが、高齢化の中で売るほどの量は確保出来ないとのことで実現に至っていません。二年前、職員が風布のある家にレモンがたくさん実っているのを目にし、枝を頂いて来て挿し木をしてみたところ、つくことに成功しました。これが特産品にならないかとの思いで昨年から町民に周知し「レモン講習会」を始め、今年も2月6日に開催し、31人の方に参加していただきました。暖かい場所でないと育たないので、ものになるか不安もありますが、まずは挑戦だと思います。我が家でも植える予定です。みかんもまだ諦めていませんので、もしかしたら数年後「みかんとレモンの町」長瀞で売り出す日が来るかもしれないと期待している次第です。
感謝
「隗より始めよ」古代中国の故事より
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