・国指定重要文化財 福徳寺阿弥陀堂(ふくとくじあみだどう)
・埼玉県指定有形文化財 鉄造阿弥陀三尊立像(てつぞうあみださんぞんりゅうぞう)
虎秀谷(こしゅうやつ)にひっそりと佇(たたず)み、鎌倉時代の建暦(けんりゃく)2(1212)年開山と伝わるのが福徳寺です。
県指定の鉄造阿弥陀三尊立像を祀(まつ)る阿弥陀堂は、県内最古の木造建造物で、国の重要文化財です。
銅板葺きの屋根は、その勾配が美しく、どの方角から見ても圧倒される存在感が漂います。
本紙表紙の写真は、正面3間の蔀戸(しとみど)が開いた状態です。格子の戸が引き上げられているのが分かります。祭礼の時には、周囲に配された縁とつながり、広い空間が確保できます。
内部に設置してある厨子(ずし)には、鉄造阿弥陀三尊立像が安置されています。鎌倉時代、武士の間で強さの象徴として流行した、鉄製(鋳造)の仏像です。
福徳寺では、4月(大般若会(だいはんにゃえ))と11月(阿弥陀会(あみだえ))に法要を行っています。檀家の方が参拝者をもてなし、温かい空気が流れています。地元の皆様が大切に守ってこられた、地域の宝として、多くの方に参拝してもらいたいとの気持ちが伝わってきます。地元の方々により定期的に清掃作業が行われ、寺の防災組織がつくられており、未来に向けて地元の宝を大切にしていこうとする活動が続けられています。
場所:大字虎秀71(西武池袋線東吾野駅から徒歩約10分)
問い合わせ:生涯学習課
【電話】973-3681【FAX】971-2393【メール】syogai@city.hanno.lg.jp
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