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飯能市の史跡・文化財を訪ねる(2)

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埼玉県飯能市

■埼玉県指定有形文化財 名栗川
埼玉県道70号飯能下名栗線を経て、埼玉県道53号青梅秩父線を入間川上流に向かって進むと、飯能日高消防署名栗分署の手前にコンクリート造りの「名栗川橋」が見えてきます。全長31・4m、幅3・9mのこの橋は、大正13(1924)年に造られました。建造当時の姿をとどめた鉄筋コンクリート造りの橋としては埼玉県内で最も古く、平成11(1999)年に埼玉県指定有形文化財に指定されたほか、貴重な土木遺産として選奨土木遺産に選ばれています。
かつて、この付近には「太喜橋(だきばし)」という木造の橋がありましたが、明治43(1910)年の水害で流失しました。その後に架けられた木製の仮橋も老朽化したため、水害などに負けない強固な永久橋の架設が、地元の悲願となっていました。
「名栗川橋」の架設にあたっては、費用の大半が地元住民からの寄付によって賄われました。また建設工事にも、女性を含む多くの地元住民が無償で参加しました。
地域の方々の多大なる苦労と努力の末に完成した「名栗川橋」は、現在でも生活に欠かせない生活道路として地元で親しまれています。
「名栗川橋」は、第22回飯能新緑ツーデーマーチのコースとなっています。新緑の季節に「名栗川橋」を渡りながら、当時の人々の橋にかける情熱に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
場所:大字下名栗273-2付近(国際興業バス名栗川橋バス停から徒歩2分)

問い合わせ:生涯学習課
【電話】973-3681【FAX】971-2393【メール】syogai@city.hanno.lg.jp

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